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「ひきこもり」から考える 聴くから始める支援論 ちくま新書

石川良子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480074386
ISBN 10 : 4480074384
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「ひきこもり」支援とは“生”を支えることです。その根本には“聴く”ことが深く結びついています。“聴く”こと、それ自体がその人の存在を肯定し、意味づけるからです。一方の“生”が他方のそれを圧倒することなく、できるだけ対等につきあっていくには、どうすればよいのでしょうか。自分とは異なる人生を歩み、異なる価値観を培ってきた相手と、どのように向き合っていけばよいのでしょうか。本書では、「ひきこもり」を通して“聴く”ことを考えていきます。

目次 : 第1章 「ひきこもり」支援の現在/ 第2章 調査者としての経験から得たこと/ 第3章 “聴くこと”から支援を掘り下げるための五つの論点/ 第4章 “語れなさ”と向き合う1/ 第5章 “語れなさ”と向き合う2/ 第6章 支援論―フラットな関係を目指して/ 第7章 居場所論―フラットなお付き合いのための一提案/ 補論 コロナ禍のもとの「巣ごもり生活」と「ひきこもり」は同じか?

【著者紹介】
石川良子 : 1977年神奈川県生まれ。松山大学人文学部教授。専攻は社会学・ライフストーリー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • とろ子

    〈生〉を支える支援で最も重要なのは〈聴くこと〉 きっとそうなのだろう。そして〈聴くこと〉は非常に難しい。相手が話してくれるということは、こちらを信頼してもらわなければならず、信頼してもらうにはこちらの人格が問われる気がする。人格を磨いてからしか聴けないとなると死ぬまで聴けないかもしれない。 「受け入れる」ではなく「受け止める」「寄り添う」 出発点は「分からないことが分かること」分かったつもりがネック 〈動けなさ〉=生きるかどうかと格闘していて体が硬直

  • しゅんぺい(笑)

    最近読んだ、オープンダイアローグの本に通底する内容やったように感じた。聴くことがそのまま支援になる。なかなか、これが支援なんですって言いづらいけど、そういうことから時間かけてやっていきたいなあ。ひきこもりの方たちの「語れなさ」についての記述は興味深かった。

  • かばお

    ひきこもり研究者の約20年近くの経験をもとに書かれた一冊。大変参考になった。当事者の動けないことと語れなさへの考察は勉強になった。支援者として先回りしてしまったり,自分の基準で当てはめてしまいがちなのは気を付けたいところ。自分が意識しているのは,たくさんの選択肢を相手に提示することであり,マインドセットとしては自分もいつか働けなくなるかもしれない,実際に半年近く休職したし,誰にでも起こりうることだなというもので,最終的に働けなくてもいいのではないか?とは思っているが,相手からはどう見えているだろうね。

  • プランター菜園

    仕事でひきこもりの方に関わっていたが、なんかもやもやするところが常にあって、それを言語化してくれている感じだった。他の著作も読みたい!

  • うさぎさん

    自分の経験や推論できる範囲で相手を理解して共感しようとするのではなく、分からないことは分からないこととして受け入れ向き合うことが肝要。対人間関係において当たり前であるが、支援者-被支援者等ややもすると上下関係に陥ってしまうような非対称的な関係においては気を付けなくてはならない。 当事者の「語れなさ」には目から鱗。自分がどのような心境・境遇に置かれているかを伝えることは容易ではないのだ。

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