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日本論 文字と言葉がつくった国 講談社選書メチエ

石川九楊

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062586566
ISBN 10 : 4062586568
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2017
Japan

Content Description

数多ある日本論のどれもが一面的なのはなぜか?書字と言葉にたいする考察の不徹底がその理由である。漢字、ひらがな、カタカナ。この三種の文字による、非対称の美的感性を抜きにして、この国のかたちを語ることはできない。書家ならではの視点から、明治以来の日本文化論を俎上にのせ、真のわれわれの「自画像」をはじめて提示する!

目次 : 第1章 国語と文字―誤解された日本語/ 第2章 二重構造と雑種性―日本語という混合種/ 第3章 分かち書きが示すもの―日本語のかたち/ 第4章 花鳥風月と女手―ひらがな語・新しい表現領域の開拓/ 第5章 武士道と禅―漢語的文明の変質/ 第6章 恥と甘えと天皇制―この国のかたち

【著者紹介】
石川九楊 : 1945年福井県生まれ。京都大学法学部卒業。書家。「石川九楊研究室」代表。前京都精華大学教授(現客員教員)。1990年『書の終焉―近代書史論』(同朋舎出版)でサントリー学芸賞受賞。2002年に『日本書史』(名古屋大学出版会)で毎日出版文化賞、2009年には『近代書史』(同)で大佛次郎賞を受賞。評論家としても活躍。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しゅん

    九鬼、新渡戸、丸山など、様々な日本論のまとめになっていて助かる。国学派と漢学派に日本論は大きく分かれるが、ひらがな(国学)と漢字(漢学)、加えてカタカナ(蘭学)を往復していくのが日本語であり、字の種別が複数あるのであって単一の「日本語」は存在しないというのが著者の大まかな主張。そうした日本語、および日本の構造が一つの絵のなかで表現されているという本著の仕掛けはなかなか楽しい。

  • 良さん

    筆触を論ずる書家である筆者が、その文字と言語の深い洞察の中から見出した真の日本文化論。 【心に残った言葉】「漢詩、漢文の漢字語と和歌、和文のひらがな語と、これに加えて自立した詩や文をもたないことからあくまで不十分ながらカタカナ語、この三つの言語の混合体を日本語とよんでいるにすぎない」と文字と言語の関係を逆転させたときに、はじめて、日本論、日本人論、日本文化論はあからさまに姿をあらわします。(159頁)

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