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タイミングの社会学 ディテールを書くエスノグラフィー

石岡丈昇

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784791775569
ISBN 10 : 4791775562
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

フィールドワークが世界の見方を変える―舞台は、マニラの貧困地区。突然試合が中止だと告げられるボクサー、自宅が急に目の前で破壊されるスラム街の住人、常に主人の顔色を窺う家事労働者…。何が起こるかわからない明日を待ち、絶えざる今を生きのびるとはどういうことか。かれらが生きる時間のディテールをともに目撃し、ともに書くための理論と思想。

目次 : 序章 暗がりの部屋/ 第1章 不確実な減量―待機するボクサー/ 第2章 共同生活―ボクシング・キャンプについて/ 第3章 対象化された貧困/ 第4章 レジリエンス/ 第5章 解釈労働/ 第6章 立ち退きの時計/ 第7章 時間―空間の伸縮/ 第8章 根こぎ―フィールドノートから/ 第9章 疲弊/ 第10章 癖―不可量領域の記述/ 終章 抑圧の時計

【著者紹介】
石岡丈昇 : 1977年岡山市生まれ。専門は社会学/身体文化論。筑波大学大学院人間総合科学研究科博士課程単位取得退学。北海道大学大学院教育学研究院准教授を経て、現在日本大学文理学部社会学科教授。単著に『ローカルボクサーと貧困世界―マニラのボクシングジムにみる身体文化』(世界思想社、第12回日本社会学会奨励賞)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Mc6ρ助

    『その暗がりの部屋で私が痛感したのは、貧困とは恐怖であるということだった。・・貧困を語るときの中心は所得でも政策でもなく、恐怖なのだということが、このとき以来、私の中心的な考えとなっている。(p20)』エスノグラフィ−というのは読めば読むほどに面白いのだが、読むためのエネルギーが半端なく必要になるのもが多い。もともと興味のある分野なら勢いで読んでしまうがそうでないと、そのエネルギーが足りない場合も往々にしてあり、この本も途中リタイヤとなってしまった。合掌。

  • しんい

    やや思っていたのとは違った。エスノグラフィーの手法がよく分かる社会学本。雑誌の連載を書籍化したものだが、てっきりフィリピンボクサーの社会を観察したものなのかと。そしたら半分以上は、2010年代中盤から始まった、中心部のスラムでの強制立ち退きの話がメインに。「解釈労働」は、どこの社会でもあるものなのですね。

  • ひつまぶし

    「◯◯の社会学」とあるからには、議論の大枠は念頭にあるのだろうが、少なくともメインタイトルを主題とした本としては読めなかった。そこに「ディテールを書くエスノグラフィー」というサブタイトルが付くからますますややこしい。方法としてのエスノグラフィーの意義を唱えたいなら、そちらを主題に組み立ててもよかったのではないか。「私自身の認識の形成を辿るビルドゥングスロマン」の性質も備えているとか何とか、あれこれ詰め込みすぎだと思う。その一方でフィールドの事例や議論は濃厚に書き込まれていて、どう読めばいいのか分からない。

  • せい

    背景だけを見てラベルを貼るのではなく、彼らと同じ目線で未来を志向して考えることで見えてくるものがあるってこと。めちゃくちゃ読んでよかったです。

  • RYU

    マニラの貧困世界のフィールドワークを通じたethnography。突然試合が中止だと告げられるボクサー、自宅が急に目の前で破壊されるスラム街の住人、常に主人の顔色を窺う家事労働者、彼らには時間的予見性がなく、何が起きるかわからない日々を過ごす。時間予見性の欠如は、貧困の一要素。

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