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歌う鳥のキモチ

石塚徹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784635230087
ISBN 10 : 4635230082
Format
Books
Release Date
November/2017
Japan

Content Description

暴かれた本音と浮気心。二重人格のオス!?独身と既婚の歌い方。鳥たちの面白すぎる私生活と歌うオスたちのキモチに迫る。

目次 : 第1章 歌う鳥のキモチ 基礎編(夜明けのコーラスが始まる/ 聞き手がいるから声が進化した ほか)/ 第2章 歌う鳥のキモチ 応用編(ノビタキに見る歌の日周リズム/ キセキレイの二つの歌は別々の役割?(1) ほか)/ 第3章 歌う鳥の私生活(主人公とその歌声/ 繁殖地への帰還 ほか)/ 第4章 聞く人のココロ(カナ表記は聞き分けに有効?/ 聞きなしと方言 ほか)/ 付録 クロツグミ声紋集

【著者紹介】
石塚徹 : 1964年神奈川県生まれ。金沢大学大学院生命科学研究科修了。博士(理学)。専門は動物社会学・行動生態学。学位論文「クロツグミのさえずりと配偶戦略」が絵本化されたほか著書多数。NPO法人生物多様性研究所あーすわーむ研究員。希少種や外来種の調査・対策、環境教育プログラムの開発や講演なども行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • やすらぎ

    歌う鳥の本当の気持ちを知りたい。日が昇る前から我先にと声を響かせている、鳥たちの鳥たちのためのコーラス。人はどんな生き物も擬人化して捉えてしまうが、私たちの心地よい目覚めのためではないだろう。縄張りや求愛、遊びのための囀り。そんなに近づいてこないで。無駄な争いをしたくないんだ。私はここにいるよ。そんな風に聞こえてくる。なぜそんなに多様な音色を持ち合わせているのか、未だに不思議なことだらけである。本書は専門的な箇所もあったが、草木の近くで耳を傾ければ、今まで気づけなかった新しい美声に出逢えるような気がする。

  • マリリン

    鳥の鳴き方(歌い方)には意味があるのではと認識していたが、全ては子孫繁栄に繋がっているのかと思うと、自然界の逞しい生命力が驚異だ。特に第3章「歌う鳥の私生活」は面白い。オスのなわばりは出会いの場ではあるが、最終的にはメスに密林に連れ込まれ、当初のなわばりを捨てさせられるほど尻に敷かれる...。なわばりが絡むオスの歌や、本妻用と浮気用の歌もある。浮気はメスもオスも...だ。歌のレパートリーや地域による違い、よそ者が地域の歌に馴染む等とても興味深い。野生の小さな鳥達の寿命は思いのほか短いのは意外だった。

  • seraphim

    なぜ鳥は歌うのか?。バードウォッチングに興味を持ってから、気になっている命題である。歌っている鳥の気持ちが、少しでもわかると良いと思い、手に取った。てっきり鳥達は一夫一妻で過ごすのかと思いきや、好きあらば浮気を狙っていたりすることを知り、笑ってしまった。皆、自分の遺伝子を残すために、必死に戦略を練っているのだなぁと、思い知った。この本は、書籍内で紹介された鳥の声をWeb上で聴けるようになっている。読みながら、実際に自分の耳で、どんな声なのかを聴けるのも楽しかった。

  • ポテンヒット

    カラフルな鳥の表紙からエッセイみたいな感じかなと思えば、意外にも専門的な内容だった。夜中の2時半ぐらいから鳴きはじめる鳥もいるとは!既婚と独身で歌い方が違ったり、独身のふりをしてメスにアピールしたり…人間社会と比べると(こんな感じの人もいるけど)驚くことばかりだが、食事の時も抱卵の時も常に危険と隣り合わせの生活で、よく生きて数年の命なので、人間とは時の感覚が違うんだろうなと思った。この本は、鳥の鳴き声をとことん研究し続ける著者の地道な研究結果の賜物だ。

  • paluko

    一番心に残ったフレーズ「姿が見えにくいこの時間帯、妻たちは誰のものでもなくなり、誰のものにもなり得る状態になっているのかもしれない」(47頁)。フランス文学の一節を読んでいるかのよう。個体を歌声で識別できる著者の耳の良さに感嘆する。私から見ると著者も「鳥の言葉がわかる」側の人なんだけどあくまで「一定の状況下、たとえば緊張や空腹のもとなどで、「つい」出てしまうのが鳥の声」というスタンス。しかし24頁の註9を見ると鈴木俊貴さんの2011年の論文が引用文献として挙げられている!

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