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深川二幸堂 菓子こよみ 三 だいわ文庫

知野みさき

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784479308188
ISBN 10 : 4479308180
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan

Content Description

―俺には菓子作りしか能がねぇ。兄・光太郎と弟・孝次郎が営む菓子屋「二幸堂」は、得難い縁に恵まれ「深川に二幸堂あり」との評判を確かなものにしていた。抹茶餡の青葉を閉じこめた滑らかな葛焼き「結葉」、まろやかな餡を生成りの皮で包んだ蕎麦饅頭「良夜」、ふわりと軽い小豆風味の飴煎餅「福如雲」、愛する人への想いを伝える栗の甘味「家路」…悲しい記憶も変えられぬ過去もそのままに、幸多かれと願い、これからも共にと誓う真心のそばには、いつもとびきりの菓子があった―。江戸深川の菓子屋をめぐる極上の時代小説、感動の完結篇!

【著者紹介】
知野みさき : 1972年生まれ、ミネソタ大学卒業。現在はカナダBC州にて銀行員を務める。2012年『鈴の神さま』でデビュー。同年『妖国の剣士』で第四回角川春樹小説賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • タイ子

    お葉が息子の小太郎を連れて兄の光太郎の元へ嫁いできて「ニ幸堂」もますます賑やかに。あとは弟の孝次郎と暁音がなかなか踏ん切りがつかない間に、孝次郎の長屋の隣に越してきたお春という女性が孝次郎に迫りまくり、据え膳を喰うかどうかとやきもきさせてくれたその裏には・・・。暁音がすんなりと孝次郎のプロポーズに応えない理由がその時代の背景を映していて何とも切ない。何事も一生懸命に生きているときっとその先には答えが見えてくる。数々のお菓子を深川の人情とともに楽しませてくれた物語もめでたく完結と相成りました。

  • 真理そら

    今回は特にお菓子が美味しそう。孝次郎に女難が!暁音さんの哀しい過去や苦しみが朴訥な孝次郎のひたむきな愛で癒されますように。これでシリーズは完結だけれど、数年後の二幸堂を番外編で読んでみたい。

  • 天の川

    弟は幼い時の大火事で火傷を負った。父が火事場で助けたのは兄。負い目を持つ兄は根付職を投げ打って弟と和菓子屋を営む…。兄弟愛は火事をとうに乗り越えていて、作る和菓子は地に足がついた情のあるものだ。兄弟の恋模様をじれったい思いで読んでいたけれど…結婚を躊躇う暁音も人生を狂わされたのは火事。底に流れていたのは常に火事だったのね。三巻で終わりなのは名残惜しいなぁ。あと、知野さんの描く子ども達はいつも真っ直ぐでひたむきでとても愛らしい。

  • ぶんこ

    最終巻だったのですね。淋しい。二幸堂には深川がつかなくては。暁音が孝次郎との結婚を躊躇するのがわからなかったのですが、わかってみれば切ない。お広さんや紅野さんの暁音への思いも切ない。そんな悪い人がいないのに、ままならないことばかり。ハラハラしましたが、孝次郎も言うように「人には恵まれている」。深川の町の人々と、真っ当に生きていく様が微笑ましい。2階から聞こえて来る三味の音、下では餡子を作る薪が燃える音。幸せの音。

  • えみちゃん

    兄弟ふたりで営む「二幸堂」縁に恵まれ「深川に二幸堂あり」といわれるほどにしっかりと根を下ろしていた。光太郎は寡婦のお葉さんといっしょになり小太郎を交え幸せな家庭を築いていた。一方孝次郎のほうはというと暁音さんとうまくいっているのに所帯を持つまでに至らず悶々としていた。そんなとき孝次郎の住む長屋に春という若い女が引っ越してきた。意味ありげな態度で孝次郎にまとわりつくワケですが・・。一方、暁音さんのほうもなにやら問題発生!?暁音さんを信じながらもふとしたときに不安に駆られる孝次郎さんの一途さが愛おしい。

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