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妻紅 神田職人えにし譚 2 時代小説文庫

知野みさき

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784758443562
ISBN 10 : 4758443564
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2020
Japan

Content Description

縫箔師の咲は、小間物屋に納める財布を仕上げ、散歩の道すがら贔屓にしている蕎麦屋に寄った。見れば、店前で少しやつれた女が中へ入るのを躊躇っている。声をかけると逃げてしまったが、咲は女が傷んだ守り袋を大事そうに手にしていたのが気にかかった。守り袋とは、親が子の無事を祈って子に持たせるもの。そして後日、咲がまた蕎麦屋を訪れると、思わぬ場に遭遇して―。一針一針祈りを込めて、一生懸命に縁を紡ぐ咲の想いが心に沁みる。傑作人情時代小説第二巻。

【著者紹介】
知野みさき : 1972年生まれ。ミネソタ大学卒業。カナダ・バンクーバーにて銀行員を務める。2012年『鈴の神さま』でデビュー。また同年、『妖国の剣士』で第四回角川春樹小説賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • タイ子

    シリーズ第2弾。タイトルの「妻紅」って鳳仙花のことだったんですね。縫箔師の咲のきっぷのいい性格は読んでいて気持ちがいいけど、今回はその咲も女だったんだなぁって思わせてくれる場面があって微笑ましい。嫉妬というものは自分さえ気づかなかった相手への気持ちがふと現れるものかもしれません。小間物屋の美弥と手代の志郎との仲もイライラさせながらもどうにか落ち着くが、咲と修次はつかず離れず。守り袋の母の愛、財布が取り持つ男女の縁、刀身に隠された解けない過去の謎の3つの物語。

  • 真理そら

    咲の元親方が登場したり、やや軽めに見えた修次の思いがけない過去が明かされたり、能役者の登場で咲の仕事の範囲が広がる予感が漂ったり…はっきりシリーズ化するんだねという嬉しさと共に読み終えた。しろとましろは相変わらずかわいい。

  • 天の川

    江戸の職人は男の世界。女の職人はたとえ技術があってもなかなか評価されない…。縫箔師・咲の刺繍も小物どまり。守り袋、財布、刀の袋。他のシリーズの上絵師・律を思い出す。咲は律より年上の分、錺職人修次との仲も素直に進みそうにないのだけれど…しろとましろ♡神狐の化身?の幼い二人の可愛いこと!二人がいいタイミングで現れて、穏やかな空気が流れる。知野さんの描く子どもたちはいつも途方もなく可愛い。

  • はにこ

    美弥と志郎が落ち着いて良かった。女だからとか、主に対してとかお互い遠慮があったけど、周りが優しくてお節介で素敵。こういうのが今は無いから結婚しない人も多いのかもね。咲の弟妹も家族を持つ。結婚が全てじゃないけど、咲さんにも幸せになってほしいな。シロとマシロ、お願いします!縫箔ってどんなものなのか見てみたいな。

  • baba

    前作に引き続き、しろとましろが愛らしく、丁度良いタイミングで現れる。咲と修二に変化はないものの、テンポよく話が運んでサクサクと読了。守り袋が良かった。

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