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ネオ・ネグレクト 外注される子どもたち 祥伝社新書

矢野耕平

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396117214
ISBN 10 : 4396117213
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

習い事漬け、塾のはしご、孤食、スマホ育児、SNS映え重視の子育て‥‥。
衣食住は満ち足りていても、親が子どもに関心を持てない。
それが「ネオ・ネグレクト(新しい育児放棄)」です。

コスパ・タイパを優先し、“外部の専門家”に子育てを任せる親が増えている現代。
もちろんそこには多大なお金がかかります。
一見「恵まれた子育て」に見えますが、重要なものが欠けているようにも感じられます。

著者の矢野耕平氏は、中学受験指導の現場で30年以上子どもに向き合ってきました。
その豊富な経験と取材をもとに、家庭や学校で起きている実態を描き出し、
背景にある社会の歪み――効率至上主義、情報過多、自己責任論――に鋭く光をあてます。

「送迎バスで習い事はしご」「お金だけ渡して毎日孤食」
「受験は塾に丸投げ」「SNS映えのための子育て」‥‥。
便利さや豊かさの影で欠けているのは、親が子どもへ向けるまなざしと親子の信頼関係です。

本書は、効率や課金では埋められない“子どもにとって本当に必要なもの”を問い直し、
親や社会がこれからどうあるべきかを考える指針となります。
現代子育ての新たな問題に向き合うための、すべての保護者・教育関係者必読の一冊。

■目次■
序章 「ネオ・ネグレクト」とは何か
――衣食住が満たされていても何かが足りない‥「ネオ・ネグレクト」の定義とは。

第1章 東京湾岸タワマン地域の子どもたち
――都市の豊かさの陰で進む、子育て外注の実態。

第2章 次世代に引き継がれる心の傷
――親の無関心が子どもの心に残す深い影響。

第3章 教育現場と「アウトソーシング」
――塾や学校に“丸投げ”する子育てがもたらす弊害。

第4章 育児とネオ・ネグレクト
――幼少期からはじまる子育ての外注化の実態。

第5章 結局、誰が「悪者」なのか?
――親、学校、社会‥問題の背景を社会問題として問い直す。

終章 ネオ・ネグレクト減少の筋道
――子どもが健やかに育つために本当に必要なこととは。

【著者紹介】
矢野耕平 : 1973年、東京都生まれ。中学受験指導スタジオキャンパス代表。東京都世田谷区と港区に2教場を構える。法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻修士課程修了。現在も社会人院生として博士課程に在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • てくてく

    ネオ・ネグレクト=「衣食住に満ち足りた生活をしていても、親がわが子を直視することを忌避したり、我が子に興味関心を抱けなかったりする状態のこと」と著者が定義し、また中学受験指導者の立場から見聞きした事例を紹介することで、新たな問題を提起したもの。タワマンの育児状況がちょっとわかったりするところは面白かった。ただし、塾や習い事に放課後の子どもを任せることなど金銭が生じるところは今時かもしれないが、産みっぱなしの親(年上の子どもに世話を丸投げ)は前からあるので、帯と内容の齟齬みたいなもの、説得力の不足は感じた。

  • しげ

    居酒屋で子連れ飲み会を開催したママや、託児所に子どもを預けて出かけた夫婦などに対して、その行動だけを見て「子どもに対して無関心だ!虐待だ!」と決めつけるのは極端な気がします。個人的には、長年中学受験塾を経営してきた著者だからこそ書けるネオ・ネグレクトの実態や問題提起を読みたかったですが、やっぱり自分とこのお客さんや、お客さんになりそうな層のことは悪くは書けないのかな。

  • TOMTOM

    「ネオ・ネグレクト」とは筆者の造語なので初めて聞くのも当たり前。過干渉の親の反対で、放置。アウトソーシングの丸投げ。親になっても自分中心のまま。親が子どもと向き合わずによって生じる愛着障害、などなど。いくつもの事例が紹介されており、どれもあるあると言いそうになる。個人的には自分中心でもいいかもしれないけれども、それは子どもがそれなりに育ってからだと思う。やはり子どもの幼少期には親(男親もしかり)がしっかりと向き合って子育てに集中できる環境があるべきと思う。いろんな意味で問題提起の一冊かな。

  • たかし

    ネオネグレクトという単語はキャッチーではあるが、資料は不十分でほとんどは学習塾で働く著者の見聞きしたことで作られてるので検証は足りてないとこもあるだろう。巻末の参考文献はたくさんあれど、やはり統計資料なんかは出生数、出生率くらいしかないというのが不十分な気はする。鍵っ子なんてものは昭和のころからいたし、「昔は兄姉が下の子の世話をしていた」というが、要するに親が子の世話をしないのなら、それはアウトソーシングでネオネグレクトの定義にあたりそうだ。意外とタワマン内の人間関係がある、というのは面白かったかな。

  • vodka

    ネオネグレクトという言葉のインパクトは強い。インパクトが強い分イメージが一人歩きすることも致し方ない。良きメッセージは込められているものの、ちょっと伝わりにくいんじゃないかな。問題提起の1冊。

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