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贈与と交換の教育学 漱石、賢治と純粋贈与のレッスン

矢野智司

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784130513135
ISBN 10 : 4130513133
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2008
Japan

Content Description

サービスと労力の交換として考えられる現代の教育。しかし、なおその基底に流れる見返りを伴わない「純粋な贈与」。教育を命あるものとしているものは何か。教えることの始まりに遡り「限界への教育学」を構想する。

【著者紹介】
矢野智司 : 1954年神戸に生まれる。京都大学大学院教育学研究科博士課程中退。教育学博士。現在、京都大学大学院教育学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • soto

    あやしく開く、表紙の絵の扉。この先に進むと、何が待っているのだろうか。「発達としての教育」を侵犯する「生成としての教育」。漱石や賢治のテキストを手がかりに展開される、交換に回収されない「最初の先生」からの贈与。このようなキーワードに対してなんとなくひっかかっていた自分の肩を、大きく推し進めてくれた本です。

  • Seita

    痒いところに手が届かない、というのが、素直な感想だ。贈与という概念はおそらく、教育人間学という分野で新鮮だったのだろう。だからそこに痒みの場所を示したという功績はあろう。しかし手が届いていない。たしかにソクラテスやツァラトゥストラを純粋贈与の教師として捉える視点はありえると思う。だがニーチェがソクラテスを徹底的に批判したことは破格に重要で、その議論を展開せずに名前を並置するだけなのは感心しない。贈与論についても、デリダをきちんと俎上に載せていないので、どうしても素朴に見えてしまう。でもいつか再読はしたい。

  • Jean-Jacques

    天才やなと思う。泣きそうになるぐらい感動している。

  • 春猫

    教育者としての漱石の研究を読みたくて、本書を読んだ。著者が古今東西の思想に詳しいのは序章でわかったが、細かく読解してある賢治論に比べ、前半の漱石論はテクスト論的な読解がほとんどされておらず、がっかりした。よくあることだが、漱石研究者の立場から言うと、頼むから、漱石を当て馬に使わないでほしい。賢治論を書きたいなら、賢治論だけを書くべきだ。

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