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ISBN 10 : 4903127249
Content Description
自助、自立、扶養を基調とする日本の福祉では、人々にお金やモノ等を分配するさい、地域有力者による「まとめあげ」が、戦後も行なわれてきた。つまり、ほんとうに支援が必要な人に分配されにくい地域対策がつづいたのである。そのため、「スラム化→地域対策→再スラム化→地域対策」という悪循環をたどったのだ。このままではわたしたちは、超高齢社会と住宅老朽化にともない、既視感のある貧困と差別とを、いま以上に経験することになるだろう。
目次 : 序章 本書で述べていくこと/ 第1章 生存保障システムの変遷/ 第2章 ローカルな生存保障/ 第3章 乳児死亡率の低減/ 第4章 再分配システムの転換/ 第5章 再分配をめぐる闘争/ 第6章 再分配システムの果てに/ 終章 支援を必要とする人のために―戦後部落解放運動を問い直す
【著者紹介】
矢野亮 : 1976年、大阪の住吉に生まれ育つ。専門は、福祉社会学、社会福祉学。関西学院大学院総合政策研究科総合政策専攻博士課程(前期)修了(総合政策修士)。大阪府立大学大学院人間社会学研究科社会福祉学専攻博士課程(後期)中退。立命館大学院先端総合学術研究科一貫性博士課程3年次編入・修了(博士「学術」)。日本学術振興会特別研究員(DC2)、大阪国際福祉専門学校社会福祉士養成通信課程専任講師を経て、龍谷大学・関西大学ほか非常勤講師、(公財)世界人権問題研究センター専任研究員。ソーシャルワーカー(社会福祉士・精神保健福祉士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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