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日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか

矢部宏治

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784797673289
ISBN 10 : 4797673281
Format
Books
Release Date
May/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

"ベストセラーになった前作(『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』)を、はるかに上まわる衝撃の事実!
日本の戦後史に、これ以上の謎も闇も、もう存在しない


この本には、日本国民のみなさんが知ったら、卒倒しかねないことがたくさん書かれています。
しかし、それらはすべて、公文書にもとづく疑いようのない事実なのです。
なかでも驚かされるのは、1950年6月の朝鮮戦争・勃発以来、アメリカの周到な計画のもとでむすばれた数々の条約や協定が、わたしたち日本人の知らないあいだに、次のような恐るべき密約を成立させていたという事実です。

戦争の脅威が生じたと米軍司令部が判断したときは、
すべての日本の軍隊は、アメリカ政府によって任命された
最高司令官の指揮のもとに置かれる。


これが本書のテーマである「指揮権密約」という、アメリカがもつ巨大な法的権利の正体であり、日本が負う巨大な法的義務の正体なのです。


——えっ! いったい、いつ、どこで、だれが、そんなひどい取り決めをむすんだのだ!?
それは、この本をお読みになればわかります。そしてこの密約の存在を知れば、いま日本の国境というしばりを越え、海外へ派兵されようとしている自衛隊が、いかに重大で深刻な歴史的役割を負わされているかがわかるでしょう。


——でも、日本には憲法9条があるじゃないか!
この本を読めば、その憲法9条が、どのようにしてその理想と効力を奪われていったかが、はっきりとわかります。そしてその理想を取りもどすために、わたしたちがいったいなにをすればいいかも、わかります。
膨大な資料群のなかから、「指揮権密約」という戦後最大のタブーを浮かび上がらせ、その存在を証明した著者の緻密な思考と情熱。本書では、日本の戦後史に隠された謎のすべてが、ついに解き明かされます。


【本書の目次】
序  章 六本木ヘリポートから闇の世界へ
PART 1 ふたつの密約──「基地」の密約と「指揮」の密約
PART 2 ふたつの戦後世界──ダレスvs.マッカーサー
PART 3 最後の秘密・日本はなぜ、戦争を止められないのか──継続した「占領下の戦時体制」
あとがき 独立のモデル──私たちは、なにを選択すべきなのか

 "


【著者紹介】
矢部宏治 : 1960年、兵庫県生まれ。慶応大学文学部卒業後、(株)博報堂マーケティング部をへて、1987年より書籍情報社代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • おおにし

    朝鮮特需により日本の経済が息を吹き返したという話は散々聞かされてきたが、日本は朝鮮戦争で米軍(国連軍)の後方支援として軍隊(警察予備隊)を創設させられだけでなく、掃海艇部隊が参戦させられていた(そして戦死者まで出していた)という事実は知らなかった。占領下とは言え、すでにこの時点で憲法9条は反故にされていたとは驚きだ。そして、朝鮮戦争は停戦中のため、日本の後方支援が継続していると考えると、未だに米軍が駐留している現状も腑に落ちる。要は朝鮮半島に平和が訪れない限り、米軍基地問題は解決しないということ。

  • 勝浩1958

    「日米両政府は5日、沖縄県での米軍属による女性暴行殺害事件を受けた再発防止策で合意した。」このような報道が流れると日本政府は沖縄のことで米政府としっかり交渉しているとの印象をもつ国民もいるのでしょうが、このような弥縫策では日米の関係はなにも改まらないことがこの本を読むとよく分かります。要するに、占領下にアメリカとの戦争協力体制を法的に結ばされてしまったという、この根幹部分をひっくり返さないかぎり日本はアメリカの属国であり続けるのです。果していまの日本の政治家でこの難題を解決できるのでしょうか。

  • カープ坊や

    アメリカ公文書の情報公開から明らかになっていく日米の密約。 この密約が日米安保よりも 日本国憲法よりも優先するために いまだに日本はアメリカの占領状態! 植民地状態ということか。  まずは首都東京上空がいまだにアメリカ様の占領空域で日本の飛行機が飛ぶ事が出来ない現実をふまえ 東京周辺の領空を早く日本に返還してもらいたいものです。

  • makio37

    前作までにだいぶ明らかになってきた「基地権」密約の構造をさらに深掘りし、その理解を助けに「指揮権」密約の構造解明に挑んでいる。ダレスらが仕掛けたトリックのおかげですぐには理解できず、何度も戻りながら読み進めた。―「占領体制の継続」よりもはるかに悪い「占領下における戦時体制(=戦争協力体制)の継続」―。そういうことか。この現状を知れば、昨年の安保関連法成立も"さもありなん"と思えてくる。最後に今後日本が採るべき道についての提案があった為か、前作ほどの読後の無力感はない。

  • まみか

    『東京が壊滅する日』から、続いての読了。ただ、ただ、絶望しかなく、いとも簡単に騙されてしまう日本という国に悲しみと憤りでいっぱいです。あまりの落ち込みに感想をアップできずにおりました。この度、原田マハさんの『暗幕のゲルニカ』を手にすることができ、やっと前に進めそうです。負の連鎖は立ちきらないと。一人一人の声は小さくとも、たくさん集まれば、世界は動く。

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