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藝術のパトロン 松方幸次郎、原三渓、大原二代、福島コレクション 中公文庫

矢代幸雄

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122067509
ISBN 10 : 4122067502
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

コレクションにその名を残した松方幸次郎、原三溪、大原孫三郎・総一郎、福島繁太郎との交遊を回想する。松方とのパリでの買い付けやモネとの交渉、原三溪邸に滞日中のタゴールの通訳として寄宿したことを契機に日本美術に目覚めた青年時代、大原コレクションを担った児島虎次郎とのエピソードなどがユーモア豊かに語られる。

目次 : 松方幸次郎(芸術パトロン/ 松方さんの人物とコレクションの動機 ほか)/ 原三溪(真の芸術パトロン/ 跡見女学校の歴史の先生 ほか)/ 大原二代(規模の大きい芸術パトロン/ 孫三郎氏の人類愛 ほか)/ 福島コレクション(見識あるコレクター/ エコール・ド・パリの紹介 ほか)

【著者紹介】
矢代幸雄 : 1890(明治23)年、横浜市生まれ。1915(大正4)年、東京帝大文科大学英文科卒業。同年、東京美術学校講師、1918(大正7)年教授。1921(大正10)年から五年間、ヨーロッパ留学。イタリアでベレンソンに師事、1925(大正14)年、ロンドンのメディチ・ソサエティから英文のSandro Botticelli(三巻)を刊行した。帰国後は美術研究所(現・東京文化財研究所)の設立に参画。1942(昭和17)年、研究所を辞任、1944(昭和19)年、美校教授を退官。戦後は欧米を回り日本古美術展開催を交渉、ヨーロッパで日本古美術展巡回展を実現させた。1960(昭和35)年、近鉄の依頼を受けて大和文華館創立、初代館長を10年間務めた。1963(昭和38)年、芸術院会員、1965(昭和40)年、文化功労者に選ばれ、1966(昭和41)年、『日本美術の特質』で朝日文化賞を受けた。1975(昭和50)年、没。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 美幸

    あー凄い。日本に西洋美術を持ってきた人の回想録。楽しそうで嬉しそうで読んでるこちらも笑顔になる。原田マハさんの「美しき愚かものたちのタブロー」を読んでいたのですが、この矢代さんが田代雄一であると知る。しかも矢代さん、原三渓さんと懇意にされていたとな。花粉が終わるころにまた散歩に行こう。三渓さんの蓮の絵(掛け軸)は皆さんに見て頂きたいくらい素晴らしいです。

  • 浮舟りつ

    西美「松方コレクション展」、横浜美術館「原三渓展」に行く前に読むべき本。鑑賞後読んでも十分面白かったが、行く前に読んでおくともっと鑑賞が楽しめると思う。 一枚の作品が海を渡って日本にやって来たこと、作家が支援され大家になったこと。作品が生まれる前、作品が生まれた後にもストーリーがある。コレクター、パトロンという目線が注目され始めたことは素敵なことだ。 そして作品を享受できる後世の私たち一人ひとりからもまたストーリーが生まれる。 藝術は作品そのもの以外にも何と数多くのロマンを紡ぎ出すことか!

  • ひでお

    戦前の日本で、大コレクションを作り上げたパトロンたちのお話し。単なる伝記ではなくて、著者の親交があったひとたちのなので、パトロンたちの人となりが実によくわかります。簡潔で実直な語り口に、すぐに引き込まれました。ここで取り上げられているひとたちは、いずれも個人の想いでコレクションを作り上げたようです。こんな豪快で一本気な人たちは、現代社会にはほとんどいないでしょうね。ぜひとも多くの美術ファンに読んでほしい本です。

  • KK

    僕にはまだ、芸術が何なのかわからない。でも、芸術を支え、そこに価値を追い求めるパトロンたちのストーリーにはどんどん引き込まれた!

  • 氷菓子

    自身は美術の知識がないけれど、日本の発展のために本物の西洋美術が必要だと認識して一大コレクションを築いた松方幸次郎。確かな鑑識眼を持つ美術愛好家で美術品に加えて建築まで収集して三渓園を造った原三渓。当時最先端の病院や農業の研究所を作り、さらに日本初の西洋美術館を建てた大原孫三郎と息子の総一郎。パリで大店の画廊でなく、小画廊に散らばった後期印象派より後の名作を見出して集めた福島繁太郎。それぞれタイプが違うコレクターだが、彼らの収集した美術品は欧米に引けを取らず、日本の美術界発展に大きな役割を果たした。

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