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ISBN 10 : 4122075963
Content Description
矢代が大正十年、欧州留学時に初めて出逢った名画について鮮烈な思いを綴ったエッセイ。
フィレンツェ、ベニスでの美しい風景への賛辞を織り込みながら、ダ・ヴィンチ、ボティチェリ、ラファエロ、ゴヤなどの巨匠へオマージュを捧げる、
自然美並びに芸術美に対する憧れを保ち続けた美術史家の原点を、窺い知ることができる。
〈解説〉越川倫明
レオナルドに逢う日
悲しき眸
緑色のショパン
本寺の陰影
ダラムの花
アッシシの鐘声
スペインの誘惑
ゴヤの女
アンダルシアの踊り
カルヴェの歌うハバネラ
「窓の少女」
太陽を慕ふ者
フィレンツェの生活のうち
願い
銀色の靄
「夜」の眠り
女の話
春
「進軍」
アルプス山中
パオロとフランチェスカ
ヴェニスへ行く人
フィレンツェの思い出
春より夏へ
フィレンツェの伝説
ギリシアの今頃
名画物語
序 芸術と心
ラファエロ筆「聖(サン)シストの聖母」
聖(サンタ)マリア・ノヴェラ寺の聖母
アルビェラとジォヴァンナ
フラ・アンジェリコ筆「受胎告知」
モンナ・リザの微笑
日本の秋
【著者紹介】
矢代幸雄 : 1890(明治23)年、横浜市生まれ。1915(大正4)年、東京帝大文科大学英文科卒業。同年、東京美術学校講師、18(7)年教授。21(10)年から五年間、ヨーロッパ留学。イタリアでベレンソンに師事、25(14)年、ロンドンのメディチ・ソサエティから英文のSandro Botticelli(三巻)を刊行した。帰国後は美術研究所(現・東京文化財研究所)の設立に参画。42(昭和17)年、研究所を退職、44(19)年、美校教授を退官。戦後は欧米を回り日本古美術展開催を交渉、ヨーロッパで巡回展を実現させた。大和文華館創立、初代館長を十年間務めた。75(50)年、没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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