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風景をつくるごはん

真田純子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784540231247
ISBN 10 : 4540231243
Format
Books
Release Date
October/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

風景は、環境、社会、経済、すべてとつながっている。なぜ中山間地の人たちばかりがんばらなくてはならないのか?

目次 : 「風景をつくるごはん」をめぐる旅にようこそ/ 第1部 農村風景が生み出す価値(「美しい農村風景」ってなんだろう/ EUの農業政策の転換と風景の保全・再生/ 食と農と観光を結びつける仕組み/ 土地と結びついた食が地域をつくる)/ 第2部 日本の風景を振り返る(工業化社会の進展が過疎地域を生み出した/ 農業の近代化は何に対する「進化」だったのだろうか/ 農家と消費者の距離がもたらした「青果物の価値」/ 地域の環境が生み出す個性ある石積み)/ 第3部 これからの風景に向けて(「ローカル」をめぐる都市と農村の関係/ 社会のシステムを変えるための小さな行動)

【著者紹介】
真田純子 : 東京工業大学環境・社会理工学院教授。1974年広島県生まれ。東京工業大学在学中の1996年にヴルカヌスプログラム(日欧産業協力センター)にてイタリア留学(1年)。2005年東京工業大学博士課程修了、博士(工学)取得。徳島大学助教、東京工業大学准教授を経て、2023年3月より現職。石積み技術をもつ人・習いたい人・直してほしい田畑をもつ人のマッチングを目指して2013年に「石積み学校」を立ち上げ、2020年に一般社団法人化。同法人代表理事。専門は景観工学、緑地計画史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • けんとまん1007

    とても興味深い内容。ちょうど、限界集落と言われている地域で草刈りをやった事と重なり、考えることも多い。農村らしい風景ということ自体、人それぞれであるが、その視点の違いが整理されていてナルホドと納得。国全体で人口減少の中、これまでの政策・指向・嗜好の在り方を問うている。最近、何かといわれるサステイナビリティ・ウェルビーイング自体もファッションに過ぎない部分・人たちが多いと思っていて、それを裏付けられた思いがある。「石が技術を選ぶ」という言葉。作られた地産地消ではないものがある。それが日々の暮らしであるべき。

  • Koji Harasawa

    景観工学の博士が、農村の景観を維持するのはごはんだと説く。一度私たちの町に来てくれた際に話を聞いて、首が折れるくらいにうなずき、得心したのを思い出しながら読んだ。食を通して消費者と農業者と政策はつながる。地域の景観と農業を持続可能なものにすることが自分の使命だと思っているので、引き続き学びながら実践していきたい。

  • ちや

    風景をつくるごはんというタイトルがとても良い。関係性を作るには制度なり、システムを変える必要があり、そのためには私たち消費者が変わらなくてはいけない。

  • Humbaba

    大手の流通に乗せることで、どこでも同じものを手にできるようになる。それは良いことである一方で、その地域の特徴を失わせてしまうことにもつながる。また、流通コストを考えてもマイナスはあり、消費者は不必要に高い価格を支払っているという面も存在している。その土地で作られたものを食べるというのが最もあるべき形であり、それによって見えてくるものは必ずある。全てを賄うのは無理だとしても、そのような心で動くことでよりよい社会が存続していける。

  • kamekichi29

    景観や石積みを研究している先生による、農村を取り巻く社会システムに関しての本、という感じでしょうか。 イタリア・EUでの例を挙げながら日本の農村の再生、保全などを考えます。EU、特にイタリアの例が興味深い。

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