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帝都宮内省秘録 男爵の密偵 朝日文庫

真堂樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022648440
ISBN 10 : 4022648449
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2017
Japan

Content Description

不良華族の醜聞が世間を騒がせていた時代。藤巻虎弥太は高級中華料亭の給仕係だが、裏では華族を調査する機関・宮内省宗秩寮幹部の御園尾男爵に飼われる密偵だ。石蕗伯爵家の次期当主・春衡の監視を命じられるが、中国の文化と美食を愛する春衡とともに怪事件に巻き込まれる。

【著者紹介】
真堂樹 : 東京都生まれ。作家。1994年、『春王冥府』で94年下期コバルト・ノベル大賞受賞。95年、『龍は微睡む』で集英社コバルト文庫よりデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • まこみん

    高級中華料理店の給仕係にして、御園尾男爵の密偵という裏の顔を持つ、藤巻。監視の相手は"支那好みの君"と呼ばれる伯爵家の嗣子。この二人が早々に心が通じ合い、協力して「連続華族殺し」事件を解決するのかと予想したけどちょっと違った。正統派良い人がいなく、主人公含めて皆癖があったり僻んでいたりで、普通の人っぽい。昭和5年という時代考証、背景もされて大正ロマンを引き継ぎながらも、震災を経て華族社会の肥大、空洞、、凋落化が描かれる。事件は哀しい事実だったが、世間に広まる事は無く…。時代ものだけど気軽に楽しめた。

  • よっち

    華族たちのあらゆる醜聞が世間をさわがせていた昭和初期。表向きは料亭給仕で宮内省幹部・御園尾男爵の密偵という裏の顔を持つ藤巻虎弥太が、華族絡みの怪事件に巻き込まれてゆく帝都・昭和ロマンサスペンス。変わり者の蕗伯爵家にもぐりこみ若き次期当主を調べることになった虎弥太。あまり馴染みのない時代背景がわりと新鮮で、中国かぶれだけれど意外に物事がよく見えているひらひら若様と虎弥太の組み合わせは意外と面白く、二人でコンビを組んでも面白いかもと思いました。続編ありそうな感じなので、続きが出るようならまた読んでみたいです。

  • 瀧ながれ

    ミステリーなのかサスペンスなのか、時代の空気を楽しむのがメインテーマなのか、探り探り読みました。キャラクターがみんなよく動いているので、おもしろかったですが、ラストが少しバタついて、真相がわかりにくくなっちゃったのが残念です。…主人公とちゃんと対面しないままの謎の人物もいますよね(誰かの仮の姿であるという伏線を見落としたわけじゃないですよね)。続きを書く構想があるっのでしょうか。そうなるとタイトルは「伯爵の密偵」? 最後の場面が、余韻が残って心地よかったです。若様はもう少し話題を選んだらいいと思います。

  • きょん

    昭和初期、御園尾男爵の密偵藤巻虎冶太は襲爵に値する人物かどうかを確認するために故石蕗伯爵の曾孫春衡のもとに潜入する。華族連続殺人の疑いもある事件も起きる中、オークションで手に入れた鼻煙壺にまつわる謎を春衡と追っていく。題名こそ「男爵の密偵」だけど、バディを組むのは春衡かな?と思われるし、謎の貴族と暗殺者の正体も明かされずに終わっているので続編出そうだな。

  • 冬見

    男爵に飼われる宮内庁の野良犬が支那傾れの青年華族の元へ潜り込む。華族の連続猟奇殺人事件、鼻煙壺を追う亡霊たち、蘇州で落命した青年子爵……謎が謎を呼ぶ昭和ロマン・エンタメ小説。中華薀蓄の厚みに感服。心惹かれる設定なので、まだまだ面白くなりそう。ぜひ続編を!

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