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文通小説 文学の扉

眞島めいり

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065313985
ISBN 10 : 4065313988
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2023
Japan

Content Description

「あたし、もうすぐ引っ越すんだ」三月二十四日。二年生として登校した最後の日、通知表を受け取って帰っていた道の途中で、貴緒が言いだした。たいしたことじゃないけどいちおう話しとくね、くらいの、いつもとまったく変わらない調子で。

【著者紹介】
眞島めいり : 2019年、第21回ちゅうでん児童文学賞大賞を受賞。書籍化された『みつきの雪』(講談社)で、第50回児童文芸新人賞を受賞。ほかの著書に『夏のカルテット』『バスを降りたら』(ともにPHP研究所)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • chimako

    女子中学生の何と面倒なことよ。50数年前の中学時代、ボーッと生きてたとつくづく思う。自分がかなり鈍感だったのは自覚がある。が、あの頃の中学生はどの子も似たようなもんでこんなにも「友だち」や「進学」についてピリピリしてなかったなぁ。ひとりぼっちになることを極端に恐れ、何とか誰かと群れて過ごす毎日。決定権を誰かに委ね、真剣になることを回避し、突きつけられた現実に狼狽する。まだ子どもなんだから当たり前。中学時代は超絶多感時代。やりたいことなんてまだ分からないけど、ここから未来が見えてくるよ。

  • ☆よいこ

    児童書。YA▽中二の終わりに親友が転校することを知り気持ちの整理が追いつかないままに、文通することを約束した能勢(のせ)ちさとは、貴緒(きお)からの手紙を心待ちにする毎日を過ごしていた。GWには会えないと手紙に書かれていた。貴緒はいつも絵を送ってくれる。ちさとはお気に入りのレターセットを使い、貴緒にすぐに返事を書く。文通ペースの違いに不安になるちさとは「会いたい」とLINEを送る▽高校受験を前に悩む中学生の気持ちが、細かく描かれている。希望のある終わり方でよかった。2023年5月刊

  • はる

    とても繊細な物語だった。繊細さだけを描いたと言ってもいいぐらいに。中学3年生のちさとは、ただひとりの親友だと思っていた貴緒が突然引っ越すことになりショックを受ける。貴緒からは「これからは文通をしようよ」と告げられ……。あまり多くを語らない貴緒の態度に不安と嫉妬に駆られるちさと。彼女の揺れる想いが繊細な筆致で描かれる。ちさとはやがて、これまで貴緒の本当の想いを考えず、自分本位な考えばかりだったことに気付く。彼女の成長物語だが、その想いはかつての私に重なり、リアルで共感できる。二人の少女の瑞々しい友情物語。

  • ぶんこ

    ちさと中学2年の最後の日。親友貴緒から引っ越すことを聞かされる。これからはLINEではなく文通をしたいと。中学3年の自分。あの頃の友だちは、お互い束縛しあっていたなと。いつも一緒が親友の証しだと。手紙のやり取りのたびに、もしや?、ああでもないこうでもないと考えては悶々とする。今の私には「まさに青春」と愛おしくなる心の動きだけれど、当事者にとっては深刻な悩みでしょう。ちさとサイドからの心の動きが記されていましたが「髪を切った」という貴緒の心が除けた瞬間ウルッときました。貴緒は貴緒なりに悩んでいたのだと。

  • Natsuko

    初眞島さん。文通が趣味の自分にとってストレートで魅力的なタイトル、さらに装丁も可愛い。引っ越しで離ればなれになった二人の女子中学生が、文通により友情を育み続けるお話。ちさとがお気に入りのレターセットで手紙をしたためる場面は、まさに自分そのもの。やたら懐かしかったのは学校の様子やThe女子の思考回路。女子同士なのにやきもち云々ってあったなぁとか、自分も通ってきた道だけに気恥ずかしさも覚えた。

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