県立神奈川近代文学館

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生誕100年 安部公房 21世紀文学の基軸

県立神奈川近代文学館

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582207378
ISBN 10 : 4582207375
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

今秋、神奈川近代文学館で開催される「生誕100年 安部公房展」公式図録。多彩な活動を伝える貴重資料を掲載。寄稿三浦雅士、川上弘美、多和田葉子、中村文則、鷲田清一ほか。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    誰かの伝記を読んで多くの事実や解釈を知っても、どうしても文章だけでは今ひとつピンとこない。その人の生きた時代のリアルや空気を全く知らねば、何を考えて行動したかとのイメージが摑めないのだ。特に安部公房のように過酷な満洲引き揚げを体験し、激動の戦後を生きた作家の生涯を理解しろとは、スマホやSNSが常識の令和にあっては江戸や明治の頃と大差ないのではないか。だからこそ生原稿や日記、愛用品に古い写真などを網羅した本書があれば、単なる資料でなく文学者の息遣いが聞こえてくる。その意味で紙の本の価値を再認識させてくれる。

  • keroppi

    神奈川近代文学館「安部公房展」の図録。ちょっと値は張ったが買わずにはおれなかった。安部公房の生い立ちから作品の数々、映画や舞台、安倍真知の創作まで、資料としても価値がある。舞台の活動はかなりのスペースで紹介してあり、リアルでは一つも見ることが出来なかったのは悲しい。小説すらまだ全てを読めているわけではなく、もっと読みたくなってくる。

  • モトラッド

    ★★★★★生誕100年記念として開催された『安部公房展―21世紀文学の基軸』の公式図録。安部氏関連の記録が満載されており、私にとって宝物となりました。展示物の紹介だけでなく、安部氏に寄せての文士らの一文も、とても興味深いです。更に、写真や安部真知さんのイラスト、舞台装置等々、いつまでも見入ってしまうベージばかり。この展示会に巡り合えたことに感謝したいです。安部公房愛が、再燃しております。

  • chanvesa

    仕事をきっかけに、親しくさせていただいている方よりお貸しいただく。「えらい作家」はいろいろな人からの影響が垣間見えるのか、掲載されているエッセイには、たくさんの作家の名前が結び付けられる。巻頭の三浦雅士のエッセイが典型。難しくてよくわからない。視覚化されたことで生理的に受け付けられなかった映画「箱男」上映で話題になった、匿名性や「見られることを拒否しながら見る」ことの関連性からSNSやインターネットの時代を安部公房が(好意的・関心をもって)どう見るか、という議論が本書でもいくつかあったが、疑問に思う。

  • 荒野の狼

    2024年に県立神奈川近大文学館で開催された特別展「安倍公房展−21世紀文学の基軸」の公式図録。展覧会は安倍公房の生い立ちから全生涯をカバーし、その多様な活動と、膨大な作品を紹介。妻の美術家・安倍真知の安倍作品の装幀・挿絵・舞台美術と真知自身の作品と写真も紹介していたが、本書もそれらを掲載。写真が多く、ムック本といってよい内容で通読にも向いている。安倍の長女の安倍ねりをはじめとする複数の執筆陣が2-4ページほどの寄稿をしているのも魅力。

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