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京都岡崎、月白さんとこ 人嫌いの絵師とふたりぼっちの姉妹 集英社オレンジ文庫

相川真

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784086803434
ISBN 10 : 4086803437
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2020
Japan

Content Description

父を亡くした女子高生の茜と妹のすみれは、日本画家の若き精鋭で親戚筋の久我青藍の住む、「月白邸」と呼ばれる京都岡崎の日本家屋に身を寄せることとなった。人間嫌いと噂の青藍は、酒浸りの生活を送っており、茜たちに対する態度も剣呑としたものだった。戸惑いつつも茜は朝食を青藍に振る舞うようになり…。月白邸に集う“色々”な人々のじんわり優しい再生物語。

【著者紹介】
相川真 : 京都出身。第2回みらい文庫大賞優秀賞受賞。既刊に「京都伏見は水神さまのいたはるところ」シリーズ、『君と星の話をしよう 降織天文館とオリオン座の少年』(集英社オレンジ文庫)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • カメ吉

    初読の作家さん。両親を亡くした姉妹と偏屈な天才絵師との共同生活と新たな家族と絆を築く物語。予想以上に良かった!姉妹を引き取った天才絵師の「青藍」の不器用で偏屈さに隠れた人間味が良かったし、しっかり者の姉・茜と幼く無邪気な妹・すみれの健気さも良かった。不安だらけの新たな同居生活の中で偏屈者で自堕落的な生活をしてた青藍が徐々に人間味を出していく様が良かった。もう一人の同居人の陽時も温かく姉妹を見守る様も心地良い。 不遇な事情を持つ4人の家族生活の未来は明るい予感です。実際、岡崎の辺りは立派な塀の家が多いしね。

  • 真理そら

    母の死後東京から父の故郷京都に戻り穏やかな生活をしていたのに父が死んでしまって高校生の茜と小学生のすみれはふたりぼっちになってしまう。引き取られた叔父の家は日本画の伝統ある家だった。ある日いきなり青藍という若い日本画家が姉妹を引き取ってくれることになった。京都&女子高生&無愛想な長身イケメンという道具立てのラノベなのに恋愛要素はなく茜とすみれの姉妹からサツキ・メイ姉妹を連想してしまった。青藍と陽時というイケメン二人と茜すみれ姉妹が月白邸で疑似家族を作っていく物語。自然の移ろいや日本画の描写が魅力的。

  • ぶんこ

    京都の宮廷絵師の家系の人々の、家格に拘る窮屈な生活。それをよしとしない青藍や陽時とともに、遠い血縁の4人がお互いを思いやりながら暮らす日々の暖かさ。子どもに聞こえるように悪口を言う親族。読んでいて辛かった。青藍も同じような幼少期を過ごし、月白さんの養子となって救われた。困っている人を、大きな心で受け入れてきた月白さんの最期は、血縁はいなくとも多くの人に囲まれて豊かだったのが羨ましい。青藍が描いた桜の木の絵、根元には猫と犬、枝には2羽の雀。桜の木は青藍で、陽時、涼、茜、すみれですね。嬉しい涙が溢れました。

  • よっち

    優しかった父が死んで身よりを失った女子高生の茜と妹のすみれ。親戚の家で肩身の狭い思いをしていた彼女たちを、親戚筋で京都岡崎にある「月白邸」に住む青年・青藍が引き取られる家族の物語。酒浸りの破綻した生活を送る人間嫌いで変人という噂の青藍と、入り浸る明るい絵具商の青年・陽時。最初ぎこちなかった関係も茜の餌付けやすみれのあどけなさに少しずつ変わっていって、陽時の特別な人のエピソードは切なかったですけど、家の事情に振り回され続けた彼らが、その不器用な関係に大切な絆を見出してゆく結末にはぐっと来るものがありました。

  • 青藍さんの京言葉が好きです。 お話も好みでした。続編が出ているようなので 揃えようかと思っています。 茜と妹のすみれが父亡き後に受けた心の傷…そんな時顔も知らない親戚に引き取られることになりそこには、無愛想で獣の目をした心優しい青年が住んでいた。固く閉ざされていた姉妹のココロが開いていく様子はこちらまで心が温かくなったような気がしました。 続きがとても気になります

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