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香港危機の700日 全記録 ちくま新書

益満雄一郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480074058
ISBN 10 : 4480074058
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2021
Japan

Content Description

二〇一九年、ピーク時には一〇〇万人超とも言われる市民が抗議デモに参加した香港の民主化運動。言論や表現だけでなく、デモや集会などの政治的な自由も保障してきた香港の「一国二制度」。中国共産党はこの制度を五〇年間継続すると約束したにもかかわらず、二〇年六月、治安法制「国家安全法」を導入。一万人を超える市民が警察に逮捕され、民主派議員は失職し、香港は「沈黙の街」と化した。朝日新聞・前香港支局長が、その始まりから、厳しい弾圧により絶望が広がるまでを選烈なタッチで描く。民主派から親中派まで、無名の市民から大物政治家までを徹底取材した、比類なきドキュメント!

目次 : 第1章 たまるマグマ/ 第2章 抗議のうねり/ 第3章 怒りと憎悪/ 第4章 緊迫と混迷、極限に/ 第5章 深まる分断と対立/ 第6章 国家安全法の衝撃/ 第7章 弾圧の嵐/ 第8章 香港はどこへ

【著者紹介】
益満雄一郎 : 1973年生まれ、鹿児島市出身。97年、朝日新聞社入社。経済部(財務省・トヨタ自動車など担当)、社会部(東京地検特捜部など担当)、政治部(首相官邸担当)、国際報道部などで取材を続け、2016年9月に香港支局長(兼広州支局長)。20年10月に帰国するまで逃亡犯条例改正案への抗議デモを発端とする香港の民主化運動の取材を担当。朝日新聞GLOBE編集部副編集長を経て、コンテンツ編成本部次長兼動画ディレクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 燃えつきた棒

    NHK総合の『映像の世紀バタフライエフェクト「香港 百年のカオス 借り物の場所 借り物の時間」』を観て、たまらず本書を手にした。/ 2019年6月9日の100万人デモから五年が経った。 2020年には、反体制的な言動を取り締まる香港国家安全維持法が制定された。 2024年6月25日のNHK「国際報道」では、民主化運動で逮捕された夫の無実を訴える民主団体代表の陳宝瑩(チンホウエイ)さんを取り上げていた。 彼女が街頭で通行人に語りかけてパンフレットを渡そうとしても、誰一人立ち止まろうともしない。→

  • アーク

    中国からの弾圧という香港に迫る危機を追った本書、中国からの手段を選ばない圧迫に唖然とすると共に、香港の将来を案じざるを得なくなった。ますます帝国主義の如くなっていく中国が香港という「国」の自由を一切合切奪ってしまうのではないか、そしていずれは台湾さえもそうなってしまうのではないか、という懸念は消えることはないよな。そして暴力さえも正当化する悪法が強行的に採決されてしまうというのは香港の民主主義を奪う布石と言わざるを得ない。香港の将来が不安になった一冊。

  • そうめん

    台湾で起きた香港人による殺人事件が全ての始まりだった。犯罪者を中国本土に引き渡せる「逃亡犯条例改正案」が成立すると、中国政府が「犯罪者」と認定した人が捕まることになる。「反送中」のデモはやがて民主化を求めるデモへと移り、それは過激なものになっていく。香港という特殊な都市が抱える事情がよく分かりました。結局、香港の言論の自由、表現の自由は制限されて、希望は失われたかに見えます。やっぱり民主主義という政治形態の方がいいと思いました

  • crnbooks

    100万人以上がデモに参加し、千人以上が逮捕された2019-2020年の民主化運動の証言と記録。三権分立を廃し行政主導の政治制度へと修正され、一国二制度は国が上位にあるとされ、相互監視や自己検閲が社会の中で広がって行く時点で本書は終わっていた。現在はインタビュイーたちは国外移住、服役中、釈放後公に出ない等様々な状況にあるよう。コロナの3年間を経て、壮絶な民主化運動の中でさえ希望を持っていた人たちは今、絶望しているのだろうか。

  • ori

    時系列で客観的な視点で香港に何が起こったかを復習できる。どちらの側にも偏っていないと思うし、インタビューしてる人達もなかなか幅広い。ただもう少し突っ込んで欲しいと思うこともあったり。あくまでさらっと、改めて知りたいというにはいいかも。20年の秋までのことが書かれているのだけど、そこから起こった想定を上回る現実の加速度よ…この本でインタビューされてる人達に同じ質問を今したら一体どんな答が返ってくるのだろう…と考えてしまったり。この本の時点ではまだみんな希望を全然捨てていなかった。

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