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彗星図書館

皆川博子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065168165
ISBN 10 : 4065168163
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2019
Japan

Content Description

小説の女王・皆川博子が耽読した、永遠に残したい本の数々。

目次 : 『夢魔のレシピ 眠れぬ夜のための断片集』とレメディオ・バロ/ 『深い穴に落ちてしまった』とイバラ・レピラ/ 『黄色い雨』とフリオ・リャマサーレス/ 『短篇集 死神とのインタヴュー』とハンス・エーリヒ・ノサック/ 『もうひとつの街』とミハル・アイヴァス/ 『約束』とイジー・クラトフヴィル/ 「マテオ・ファルコーネ」とプロスペル・メリメ『ファービアン』とエーリヒ・ケストナー/ 『安徳天皇漂海記』と宇月原晴明/ 『傭兵隊長』『美術愛好家の陳列室』とジョルジュ・ペレック/ 「故障」とフリードリヒ・デュレンマット/ 『柾它希家の人々』と根本茂男/ 『詞華美術館』と塚本邦雄/ 『テルリア』とウラジーミル・ソローキン/ 「足摺岬」と田宮虎彦/ 『The ARRIVAL』とショーン・タン 『2084世界の終わり』とブアレム・サンサル/ 『十四番線上のハレルヤ』と大濱普美子/ 『デルフィーヌの友情』とデルフィーヌ・ド・ヴィガン/ 「真田風雲録」と福田善之 「スターバト・マーテル」と桐山襲/ 「群盲」「モンナ・ヴァンナ」とモーリス・メーテルリンク/ 『ある受難の終り』とマリ=クレール・ブレ/ 『鮫』と真継伸彦/ 『伝説の編集者 坂本一亀とその時代』と田邊園子/ 『架空の庭』『いづくへか』と矢川澄子/ 『トラークル全集』とゲオルク・トラークル/ 『文豪ノ怪談ジュニア・セレクション』と東雅夫/ 新宿薔薇戦争 清水邦夫『ぼくらが非情の大河をくだる時―新宿薔薇戦争―』を再読しつつ 皆川博子

【著者紹介】
皆川博子 : 1930年旧朝鮮京城生まれ。東京女子大学中退。73年に「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞し、その後は、ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説を主に創作を続ける。『壁・旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞(長編部門)を、『恋紅』で第95回直木賞を、『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞を、『死の泉』で第32回吉川英治文学賞を、『開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU』で第12回本格ミステリ大賞を受賞。2013年にはその功績を認められ、第16回日本ミステリー文学大賞に輝き、15年には文化功労者に選出されるなど、第一線で活躍し続けている。辺境および彗星図書館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    皆川さんの「辺境図書館」に引き続いての書評評論集です。この本では前著に比べ日本人作家の本が多くなっています。宇月原晴明、田宮虎彦、眞継伸彦などの本は私も既読でした。が、ここに書かれているような読み方はしていません。さまざまなことに及んでいて(例えば「鮫」での差別語)読んでいてかなり考えされることなどがあります。

  • mii22.

    『辺境図書館』についで皆川館長耽読、蒐集されたし名作が館長の流麗かつユーモアある語りで紹介されている。紹介されている数々の本が読んでみたくなる魅力的なものであるのは当然だが、それ以上に館長の脱線、寄り道のお話しの愉しいこと楽しいこと。皆川作品の原点、土台となるエピソードを知ることができるよろこび♡。皆川作品ファンには宝物の一冊。願わくば、小説の女王の図書館で本に埋もれて暮らしたい。

  • HANA

    彗星図書館館長皆川博子が、自分のお勧め本を思うがままに紹介した一冊。前作に続き本の紹介とエッセイが混然一体となった独特の紹介が特徴的なのだが、やはりそれが何とも言えず面白い。紹介されている本もレメディオ・バロから始まり、塚本邦雄にソローキン、矢川澄子と読みたかった本読みたい本が目白押し。『詞華美術館』から小高根二郎を知ったり『柾它希家の人々』に興味を持ったり、彗星の如く飛翔する内容。収録されている短編は著者の自伝的な内容。デビュー当時の事がまとめられていて、当時の文学の様子と相まって極めて興味深く読めた。

  • ぐうぐう

    『辺境図書館』に続く書評集。とはいえ、生真面目に本を解説するのではない。皆川博子の言う「恒例の連想による寄り道」が愉しい。本にまつわる思い出話に花が咲き、そこからまた別の本を思い出したりする、なんとも自由な展開が心地良いのだ。「小学校二年のときでした。ーー八十年も昔になる」なんて記述には、ハッとさせられたあと、深い息がスーッと体内から零れ落ちていく。あるいは「愛と友情と勇気と希望に満ちた児童文学は、大人が子供に与えるにふさわしいのだろうし、子供も楽しんで読むのでしょう。(つづく)

  • Tadashi_N

    本を多く長く読んでいる人から出る言葉は重いと思う。児童文学教室の歪み。

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