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20歳の自分に教えたい資本論 Sb新書

的場昭弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784815617516
ISBN 10 : 4815617511
Format
Books
Release Date
November/2022
Japan

Content Description

新自由主義が跋扈し、格差社会が進展するなど、資本主義の問題点が浮き彫りになっている。そんな現代社会の歪みを150年前に予言していたのがマルクスである。本書では難解な『資本論』を、現代社会の問題にからめてわかりやすく読み解いていく。資本主義社会の何が問題で、ポスト資本主義はどうなるのかなど。予測不能な時代を生き抜くために必須の知識が得られる一冊。

目次 : 序章 なぜいま『資本論』なのか/ 第1章 資本主義は限界なのか…「経済」/ 第2章 働くことに意味はあるのか…「労働」/ 第3章 戦争はなぜなくならないのか…「国家と戦争」/ 第4章 宗教は人を救うのか…「宗教」/ 第5章 SDGsと資本主義は両立するか…「環境」/ 終章 資本主義のその先

【著者紹介】
的場昭弘 : 1952年、宮崎県生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了、経済学博士。神奈川大学教授。日本を代表するマルクス研究者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ta_chanko

    資本主義は収奪から始まる。資本の自己増殖運動(拡大再生産)によって、常に安価な労働力と資源、商品市場を求めて外部に拡大していく。アジア・アフリカの植民地化と独立、開発独裁から民主化、冷戦後のグローバル化という流れもその一環。戦争・軍産複合体・環境破壊は資本主義の必然。生産過剰による不景気を解消するために、軍需産業が肥大化し戦争が引き起こされる。(スクラップ&ビルド)これを乗り越えるためには、私的所有を廃して資源や施設を社会化することが必要。「国有化」ではなく、誰もが自分事として関わることが「社会化」。

  • まゆまゆ

    150年前に書かれたマルクスの資本論だが、現代の資本主義の行き着く先を予言した内容であり、再び評価されていることを経済や宗教、戦争といった現在の問題点とからめて解説していく内容。生産拡大を前提としている以上、常に新しい市場を求めている資本主義。いつか地球を食い潰す前に、生産手段の社会化を成し遂げる必要がある、と。

  • にゃんにゃんこ

    本書は若い時に読むより、社会で働いて上手く行かず、理不尽さや悔しい思いをして、疑問を感じながらも、答えが見つからない時に読む方が、グッと骨身に沁みて来るだろう。アッと言う間に読んでしまった。著者の別の本も読みたいと思った。

  • 九曜紋

    人類の歴史に大きな影響を与え、誰もがその名を知る学問の金字塔、マルクスの「資本論」。大部の構成と難解な内容のため、その真意を理解している人は私を含め、決して多くはない。本書は著者が「はじめに」で書いているとおり、「資本論」の解説書ではない。経済、労働、国家と戦争、宗教、環境等、現在の問題を「資本論」に即しながら考えるとどうなるか、を解いたもの。もちろん、そうした作業ができるのは著者が「資本論」の本質を理解しているからで、その点、敬意は払われるべき。資本主義の行き詰りがあらわになった今、読まれるべき一冊。

  • anxiety

    タイトルだけ見ると若い人向けの資本論の概説書みたいだけど、実際は現代社会の様々な問題を資本論の視点から読み解くもの。秀逸なのはウクライナ論。この戦争の本質が、ウクライナのマイダン革命時からアメリカに仕組まれていた、資本主義の当然の帰結としての「経済活動」としての戦争であるということを喝破している。国際政治学者たちが的外れで単純なウクライナ擁護論を展開する中、経済学者である著者の方が余程正確な現状総括をしているのはちょっとどうなのよ、と思う。

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