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待ち望む力 ブロッホ、スピノザ、ヴェイユ、アーレント、マルクスが語る希望

的場昭弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794969019
ISBN 10 : 4794969015
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2013
Japan

Content Description

未来を構想しそこに希望を見出すことが困難な時代。「希望だけがない国」日本で、希望を語るためには、なにが必要なのか?それぞれ時代の転換期に、未来への希望を語ることに並々ならぬ情熱を抱いていた哲学者、ブロッホ、スピノザ、シモーヌ・ヴェイユ、ハンナ・アーレント、マルクスの5人の思考の系譜をたどり、今の時代における希望のあり方をさぐる、来るべき未来を見通すためのテキスト。

目次 : 第1章 希望をもつということ―ブロッホ『希望の原理』(踏み越えるものとしての希望/ ユートピア夢 ほか)/ 第2章 喜びをもつこと―スピノザ『エチカ』(スピノザの背景/ スピノザにとっての神 ほか)/ 第3章 重みに堪えること―ヴェイユ『重力と恩寵』(重力/ 矛盾と対立 ほか)/ 第4章 愛をもつこと―アーレント『アウグスティヌスの愛の概念』(なぜ物的な愛が生まれるか/ 欲望の愛から、真の愛へ ほか)/ 第5章 未来を切り開くこと―マルクスの希望の冒険(マルクスの希望と革命/ 一八三七年一一月一〇日の書簡にある革命的希望とは ほか)

【著者紹介】
的場昭弘 : 1952年宮崎市生まれ。社会思想家。1976年慶応義塾大学経済学部卒。経済学博士。現在、神奈川大学経済学部定員外教授、神奈川大学経済貿易研究所所長。専門はマルクス(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • amanon

    時折首を傾げたくなる記述が散見されるが、概ね興味深く読めた。平易な語り口に促され、ついすいすいと先へと読み進めてしまうが、その内容はかなり深くかつ重いもので、それなりの熟読を要する。昨今の閉塞的で先が見えない時代にあえて「希望」を語るということ。ともすれば、ただの世迷言と受け取られかなねいテーマにあえて真摯に取り組むというその姿勢だけでも評価したい。また取り上げられている思想家が全てユダヤ人であり、何がしかの絶望や無力感を味わったに違いないであろうことを思い合わせると、本書の持つ意味は、一層大きくなる。

  • カワサキゴロー

    ブロッホ、スピノザ、ヴェイユ、アーレントと希望を待ち望むことに厳しさを感じ続けるが、著者のフィールドであるマルクスの章になると、明るくイキイキした文章になる。 あとがきに神への信仰と唯物論の関係への意識も背景にあったよう。 的場先生とマルクスファンの私には面白かったが。

  • ゆれる

    チェーホフの言葉を思い出しながら読んでいる。 あるがままの姿でもかくあるべきという姿でもなく夢想の世界を描くのです、と言ったチェーホフ。(だいたい第1章を読み終えたあたりでこれはいい本だ、と書きつけておきたくなる。そういう本というのは読み終わるとしばらくのあいだ何を書いていいかよくわからなくなるのだから) スピノザにつられて借りてきたのだが、あまり好きな言い方ではないけれど「311以降」に出版された本には分野を問わずそれまでにない熱量を持った本が多いような感じがしている。

  • 左手爆弾

    結構大事なことが書いてあるのだと思う。なのに、どうもよくわからない。おそらく、一般向け、特に高校生や大学生に向けてわかりやすく書こうとした結果、各論としてはわかりやすい話になったが、総論としては軸が見えない話になってしまったのだと思う。希望を持つこと、それは現実を変革するための第一歩であり、政治的自由と政治的無関心の問題などは、それなりに興味深く読んだ。唯物論的なマルクス像を、あえて「希望」という観念的な言葉に置き換えたのは、一定の試みとして理解できるが、しかし。

  • Ex libris 毒餃子

    希望についての論説。未来について何かを待ち望むことを未来について思考・解釈をしていることで、それを行うということは現実を積極的に変革していくことである。ということからマルクスがスタートするというのがマルクスについての目からウロコだった。現実を把握し、変えてゆくには経済学を学ぶ必要があったというがマルクスの学問的スタンスらしいです。経済学者としてマルクスを見るよりやはり哲学者としてみる方が新鮮味があります。

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