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「19世紀」でわかる世界史講義

的場昭弘

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784534059321
ISBN 10 : 4534059329
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2022
Japan

Content Description

歴史の流れと資本主義の論理がわかる。マルクス学者が通常の歴史学・経済史を超えて、哲学、文学、宗教、民族、言語、芸術、モードまで、“知の全体史”を踏まえて構想した怒濤の19世紀世界史講義。フランス革命から第一次世界大戦終結までの「長い19世紀」が世界史と戦争と格差・貧困の現在を解き、未来を読むカギになる。

目次 : 世界史を語る意味/ 第1部 18世紀(世界史とは何か/ 先進アジアと後進ヨーロッパ/ ヨーロッパの真実/ 近代という視点―三十年戦争と国民国家/ 絶対王政と啓蒙主義―アジアの閉塞とヨーロッパの世界進出/ 17世紀から18世紀に至民主革命/ 絶対王政の崩壊と国民国家の勝利/ 国民国家による歴史の読み替え)/ 第2部 19世紀(労働運動の増大と社会主義、共産主義/ アメリカへの移民/ 貴族支配とブルジョワ/ ロシアの南下と黄禍論の再燃/ 世界市場の分割 帝国主義の時代/ 産業資本主義から金融資本主義への移行)/ 第一次世界大戦と19世紀の終焉

【著者紹介】
的場昭弘 : 1952年生まれ。神奈川大学教授。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了、経済学博士。マルクス研究の第一人者。社会思想史、マルクス経済学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    的場先生の本は「「超訳」資本論」「資本主義全史」を読んでいますが、この本は世界史の市民講座の19世紀までの部分をまとめたようです。19世紀以前は簡潔ですが、19世紀はかなりきめ細かな書き方をされています。わたしにとってはかなり読みやすく細かいこともよくわかりました。やはりマルクス経済学がご専門のせいか、レーニンの「帝国主義論」やマルクスの「資本論」、ヒルファーディングの「金融資本論」からの引用などもありなつかしく感じました。

  • ふみあき

    本書はマルクス研究の第一人者である著者が、神奈川大学エクステンションで行った講義を一冊にまとめたもの。なので、叙述に多少散漫な印象は受けるが、19世紀の西欧における国民国家と資本主義の成立が平易に説かれている。しかし国民国家が諸悪の根源で、まるでそれ以前のハプスブルクやオスマン・トルコのような帝国のほうが好ましいと言わんばかりだったり、現下の戦争についても、どちらかと言うとロシアの肩を持って、ウクライナにちょっかいを出す欧米(及びそれを支持する日本)が悪いといった著者の口吻には、ちょっと首を傾げる。

  • 19世紀について、資本主義について概観的に知りたいと図書館で予約したら、500頁以上もある分厚い本が出てきた。内容も骨太だった。最初の約300頁は世界史とは何か、世界史という概念が生まれたのはどういう経緯によってか、という内容で、16世紀から18世紀の西洋における近代国民国家の成立過程がいろいろな切り口で語られる。なるほど、と納得、勉強になることが多かった。そして何よりこういう本を読むと、いろいろな人物の著作や考え方が紹介されていて、読みたい本が増えていってとても困るけど、楽しくもある。

  • ta_chanko

    西欧文明を中心に語られてきた世界史の大著。それが確立したのが19世紀。国民国家の成立や産業革命が西欧文明を世界一に押し上げた要因。それまでは清・ムガル・オスマンといったアジアの帝国の方がはるかに存在感が大きかったし、帝国の中でさまざまな民族が共存していた。それが19世紀後半の帝国主義の時代に西欧諸国が文明の中心、アジアやアフリカが半周辺や周辺に再編されていく。その西欧文明も第一次世界大戦の惨禍で自信を喪失。以後はアメリカが主導する大量生産・大量消費の物質文明へ。近年のIT化デジタル化でそれも揺らいでいる。

  • amanon

    タイトルが若干盛りすぎな感があるものの、おおむね興味深く読めた。普段、当たり前のものとして、考えている国民国家や、基本的に揺らぐことがなく堅固なものとして存在していると捉えがちな国境が、いかに歴史が浅くかつ危ういものであるかを改めて再認識。また、本書で幾度と繰り返される「帝国」という概念を目にするとつい例のマイケル・ハートの著作を想起するが、そちらについての言及がなかったのが、ちと物足りなかったか。それとある程度知っていたとは言え、本書で言及される西欧人のアジア人蔑視の実態には、さすがに気分が悪くなる。

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