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名前のない鍋、きょうの鍋

白央篤司

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334101015
ISBN 10 : 4334101011
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

自宅にお邪魔し同じ食卓で一緒に鍋をつつくと、湯気の向こうにその人が見えてくる―名もなき鍋が雄弁に語るのは、それぞれが営んできた日々の蓄積だ。大事な人の思い出が詰まった追憶の鍋もあれば、救済としての鍋もある。「鍋とはこういうものである」という枠組みをはずし、鍋を通して人と語る18編。

目次 : 1 マイ鍋・マイスタイル―ひとつひとつ、日々の営みを積み上げて(海老も入るけれど「実は普段は…」な豆乳ごま味の鍋/ 現在就活中 辛みしっかりで作るスンドゥブ/ きのこが欠かせない味噌煮込み鍋はふるさとの味/ 仕事を終えてからお手製の冷凍野菜でサッと作るひとり鍋/ どこかで食べた「魚すき」を真似て作る“ほぼ俺流”の鍋)/ 2 私や私たちを救う鍋―自炊とのきっぱりとしたつきあい方(手づくりの鶏団子入りがお決まりの寄せ鍋 シメは“ひもかわ”/ 漫画原稿の合間にチルドの餃子とミックス野菜で作る鍋/ お酒だけで煮ていく 具材は4つだけの「うちでいちばん適当なお鍋」)/ 3 家族のためにこしらえる鍋―そこに大切な人がいるから(“3点セット”で娘のために煮えた具をすり潰すいつものトマト鍋/ 山盛りほうれん草に桜の花まじる豚しゃぶ鍋/ 細切り野菜とごはん入り肉団子の食べやすいお鍋)/ 4 鍋に想うあの人、あのとき―欠かせない具材に記憶が宿る(釜山の母に習った鯖とキムチの蒸し煮鍋/ しっかり煮込んだ“プヨプヨ”食感のかぼちゃ入りうどんすき/ 欠かせないのは鱈と牡蛎 犬と猫に囲まれて食べるいつもの鍋/ ゆきひら鍋で白菜、豆腐、鶏を煮る 師匠に教わった鍋)/ 5 我に遊び、鍋に楽しむ―楽しみとしての食(薪ストーブのそばで食べるケジャン入りのキムチと野菜の鍋/ 鍋をしたいときは友人宅へ 材料を持ち込むのがいつものパターン/ 裏の畑からもぎたて ハンサムグリーンレタスがメインの野菜しゃぶしゃぶ鍋)

【著者紹介】
白央篤司 : フードライター、コラムニスト。1975年生まれ、早稲田大学第一文学部卒業。出版社勤務を経てフリーに。日本の郷土料理やローカルフード、現代人のための手軽な食生活の調え方と楽しみ方、より気楽な調理アプローチを主軸に企画・執筆する。メインテーマは「暮らしと食」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • よこたん

    “私はこの『塩ぽんず』に鍋の出汁をちょっと入れてゆずこしょう少々を溶き、煮えたキャベツと豚しゃぶ肉をつけて食べるとき、心から幸せな気持ちになる。” うわー食べたい。子どもの頃は、わーい鍋だ!とはならなかったのに、今では隙あらば鍋を企てている。野菜肉魚と好きな具を、好きな味でぐつぐつと。つけダレも各々好きなように。なんて自由。同じ具のセットを用意しても、家庭ごとに出来上がりは違ってくる。これ入れたらおいしいよね?これ省いてもオッケーやね?で、わが家の鍋になっていく。18名の鍋から見える、暮らしと人生。 

  • きゅー

    18人のいつもの鍋が紹介されている。鍋の素を使う人もいるが、ほとんどは適当に自分で味付けをしている人ばかり。ふと考えてみると自分も鍋の素に頼り切ってしまっていたなあと思う。それこそ秋から冬になればスーパーの一角は鍋コーナーで溢れている。しかし、以前は昆布だしにポン酢で鍋をするのが普通だった。いつから整った味で鍋をするのが普通になってしまったのか(ミツカンのごま豆乳鍋からかも)。いまはジメジメとした初夏だけど、時には我が家の味付けの鍋もいいかもしれない。

  • もけうに

    とても面白かった!市井の人々の、「ふだんの鍋」を見られるのが楽しい。鍋を通して普段の食生活・料理感・仕事・人生まで見えてくる。新鮮な食材に拘るものから、鍋つゆの素を使ったお手軽なもの、ごった煮タイプ、と様々。でもどれも美味しそう。鍋は凝ろうと思えばどこまでも凝れるし、時間が無い時にお手軽に美味しく栄養を摂ることも出来る。私も一人暮らしの時には散々お世話になった。まだ連載は続いているようなので、続編にも期待。

  • mame

    市井の人たちへの取材をまとめた本。それぞれの鍋や話が興味深い。「おべんとうの時間」やNHKのサラメシが好きなら、楽しめると思う。

  • あるぱか

    ポッドキャストで紹介されて気になっていた本です。市政の人の手作りの鍋からその人の人生や食の価値観を紐解く内容。今までお弁当や台所に焦点を当てたものはありましたが、お鍋は初めてでした。1人でも複数でも楽しめる自由度が高いからこそ、そこに求めているものに色々な違いがあり、とても興味深かったです。

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