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ニッポンの正体 1 河出文庫

白井聡

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309421032
ISBN 10 : 4309421032
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

戦後体制のグロテスクな歪みは、現在の日本にどのようなかたちで噴出しているのか?アメリカや中国、朝鮮半島との力学、戦前から戦後に貫かれた政治家たちの欲望、そして「2012年体制」と呼ぶべき新たな支配構造―。現代日本の諸問題を、知られざる戦後体制のなかからわかりやすく読み解き、日本の未来を探る。

目次 : 1 なぜ、日本は朝鮮戦争の終結を望まないのか?―韓国の大統領選が日本に与える影響/ 2 「核」を欲しがる被爆国―ウクライナ危機の衝撃は続く/ 3 歴史を私物化する「愛国者」―教育への危険な政治介入/ 4 差別を撃ち続けた「突破者」の遺志―共同体が崩壊した日本/ 5 「長期腐敗体制」を解体せよ―2012年体制で沈んでいく日本/ 6 限界を迎えた戦後体制を清算すべき―明治維新77年〜戦後77年で迎えた危機/ 7 戦中・戦後を貫く岸信介とアジアの蜜月―統一教会問題の源流

【著者紹介】
白井聡 : 1977年、東京都生まれ。政治学、社会思想研究者。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻博士後期課程単位修得退学。博士(社会学)。京都精華大学国際文化学部准教授。『永続敗戦論 戦後日本の核心』でいける本大賞、石橋湛山賞、角川財団学芸賞を受賞

高瀬毅 : 1955年、長崎県生まれ。被爆二世。ジャーナリスト、ノンフィクション作家。明治大学政治経済学部を卒業後、ラジオ局や出版社勤務を経てフリージャーナリストに。82年、ラジオドキュメンタリー「通り魔の恐怖」で日本民間放送連盟賞最優秀賞、放送文化基金賞奨励賞、2009年『ナガサキ 消えたもう一つの「原爆ドーム」』で平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • tokko

    単行本からの文庫化。この本を読むまで「デモクラシータイムス」というYouTubeのチャンネルがあることを知らなかった。これをきっかけに、少しずつ動画を試聴している。本からは伝わりにくいこともあったりするので(白井さんが冗談っぽく言っていたり)、本→動画の順番で見たのはよかった。この本を読むと、本当に自分は戦後史を知らなかったとつくづく痛感する。さらに言うと明治維新〜現代までのいわゆるエスタブリッシュの変遷も、もっと知るべきだと思った。

  • Katsuto Yoshinaga

    「朝鮮戦争を終結させたくない日本の親米捕手体制の支配階層」「核武装国以外で原発のフロントエンド(ウランから核燃料を作る作業)とバックエンド(使用済み核燃料から核物質を取り出す技術)を自前でやっているのは日本だけ」「一億総火の玉、聖戦完遂と説いていた教師達が民主主義と言い出すメンタリティ」といった過激で刺激的な発言が飛び交う対談集。侠客に関する発言とか、気に入らないところも多分にあったが、保守層のジジイ達への罵詈が際立っていて、面白く読み終えることができた。タカ派な感じもしたが、強いて言えば先鋭派かな。

  • わ!

    面白い本でした。近代史…特に戦中・戦後の日本の政策を中心に紐解き、そこが現在の日本の政治の諸問題の根源となっているというところへ決着させています。もちろんこの時代の情報に関して私はかなり疎いので、もっと情報の信憑性を確かめてからでないと信じるわけには行きませんが、ただこの本に書かれているような見方ができると言うだけでもとても参考になる一冊だと思います。でも近代史って、なんだか学年末に差し掛かって時間が足りない…と言うような体裁で、本当に学校では習わないですよね。一番重要な歴史だと思うのだけれども…。

  • issy

    現代の日本社会、政治、国際関係のあり方の大元は第二次世界大戦終盤のヤルタ会談、その後の米国による原爆投下、そしてソ連の侵攻にある、という話に始まり、実は朝鮮戦争が終わってほしくない日本、核の問題を曖昧に避けてきた日本、歴史教育に介入する「愛国者」の登場、A級戦犯でありながら米国に選ばれた岸信介という人物と勝共連合・統一教会、その流れを受けた安倍晋三による「2012年体制」とその死、まで戦後77年が振り返られる。対米従属を続けた挙句目指す国家像すらなくなった政治と無知で無気力で無関心な社会を憂う書。

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