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名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件

白井智之

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784103535225
ISBN 10 : 4103535229
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2022
Japan

Content Description

病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る、奇蹟の楽園ジョーデンタウン。調査に赴いたまま戻らない助手を捜しに教団へ乗り込んだ探偵・大塒は、次々と不審な死に遭遇する。だが、「密室」殺人でさえ、奇蹟を信じる人々には、何ら不思議な出来事ではない。探偵は論理を武器に、カルトの妄信に立ち向かう。「現実」を生きる探偵と、「奇蹟」を生きる信者。真実の神は、どちらに微笑むか?

【著者紹介】
白井智之 : 1990年千葉県印西市生まれ。東北大学法学部卒業。第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作『人間の顔は食べづらい』で、2014年にデビュー。15年に刊行した『東京結合人間』が第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補、16年に刊行した『おやすみ人面瘡』が第17回本格ミステリ大賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    面白かった。『2023本格ミステリ・ベスト10』で"だけ"ぶっちぎりの1位だったのもよくわかる内容で、一般的な観点からいえば、愛でるポイントがマニアックすぎて読者を選り分けているところがあるかもしれない。まぁ、この手の作品にとってはそれは誉め言葉だろう。たしかに解決編が素晴らしく、推理が多重するにつれて、特殊設定が活かされてゆく展開には唸らされる。ラストでわかるタイトルの意味まで、全編が伏線といっても良い、非常に凝ったつくりの意欲作。しばらく離れていた作家なので、まだ読んでいない作品も読みたくなった。

  • starbro

    白井 智之は、新作中心に読んでいる作家です。タイトルの割には、著者得意のエログロはありませんが、設定の勝利、予測不能な面白いミステリでした。 https://www.shinchosha.co.jp/book/353522/

  • 青乃108号

    人類史上最悪と言って良い、あの人民教会の集団自殺事件。その渦中で起きる4つの殺人事件。巻き込まれてしまった助手と彼女を救わんと教会に飛び込んだ探偵が、それぞれ名推理を展開してくれるのだが何とバージョン違いで3パターンも提示してくれる大サービス振りで、さすがにこの辺りは飽きるでしょう?しかしラストで真犯人とその犯罪とその動機が明かされた時、数々散りばめられた伏線はものの見事に回収され、その手際の良さには良くもまあこれだけ特殊なシチュエーション下でこれだけ凝った物語を書けるものだと俺は驚嘆しきりだったね。

  • パトラッシュ

    「狂人の世界で正気でいることは狂気だ」(ルソー)。ミステリの前提である法も正義もない、独裁者に支配されたカルト教団の入植地は政治や外交に翻弄され破滅の瀬戸際にある。そこで起こった連続殺人の謎を解かねばならない探偵は、周囲全てに狂人視される状況に追い込まれながら必死で考えをめぐらすが、その間に仲間が次々と殺されていく。誰が正気か狂気かわからなくなるところで、後半150頁にわたる推理のつるべ打ちは圧倒的。しかも大逆転のラストは読者も狂気に囚われたかと思えるが、完全な論理的解決に導く手腕は鮮やかというほかない。

  • 旅するランナー

    カルト教団による虐殺事件の謎に迫る探偵の推理。しかも、視点を変えて繰り出される連続推理。真実にたどり着くまでのどんでん返し、タイトルの意味が分かった時の驚きには、読者は見事にいけにえになります。

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