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大人になったら、

畑野智美

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120050558
ISBN 10 : 4120050556
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大人は、片想いなんてしないと思ってた。彼氏がいなくても充実していた日々が、恋をして大きく動き出す! ときめく心を取り戻す長編小説。

【著者紹介】
畑野智美著 : 1979年東京都生まれ。2010年「国道沿いのファミレス」で第23回小説すばる新人賞を受賞。2013年に『海の見える街』で、14年に『南部芸能事務所』で吉川英治文学新人賞の候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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主人公は30台半ばの独身女性。職業はカフェ...

投稿日:2018/05/16 (水)

主人公は30台半ばの独身女性。職業はカフェの副店長。 10年来付き合っていた彼と別れたきり、恋人がいない。 プライベートも、仕事も、そんなに焦ってはいないけれど充分とは言えない。 恋人がいなくても平気だけど、出産するならそろそろ結婚〜妊娠〜出産の時期を 計算しないと高齢出産になってしまう。 店長試験をパスして昇格しないと、そろそろ後輩社員に追い抜かれる年齢。 と、とても現実的な設定。 加えて著者の特徴である鋭い心理描写が手伝って、非常にリアルな小説だと思う。 著者が主人公と同世代だということもあり、特に同じ年ごろの女性には まるで自分のことのように感じられる瞬間が何度もあるはずだ。 甘くキラキラした楽しい小説はたくさんあるけれど、 こんなにかわいい装丁なのにこんなにビターな小説はなかなかない。 文学の世界から読者に作品を届けているというよりも、 読者の目線も忘れない畑野さんの本。 楽しいだけじゃない。読んだら人生を見つめ直しちゃいますよ。

jaejae さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • いつでも母さん

    畑野さんの新作。『消えない月』のダメージが残っているのに加え、この表紙に帯・・いやいや良かったです。いったい我々はいつから『大人』になったのか。何をもって『大人』と云うのかを考えさせられる。かつて『子ども』だった頃はとても遠い存在だった。子どもから大人を自覚するまでの間はとても微妙な時間だったと思う。35才はまさしく微妙なお年頃。でも、いいじゃない!自分の人生だもの、恋愛だって結婚だって出産だって、人と比べる必要はない。気付いた時が『今』ならそこから恋を始めよう。命(メイ)と羽鳥、二人で幸せにな〜れ!

  • おしゃべりメガネ

    畑野さんらしく、ちょっと陰のある35歳独身女性、カフェ店員の’あれこれ’をゆるりかつシリアスに描いた作品です。同じ年頃の女性読者さんが読むと、よりいっそう共感ポイントがたくさんあるんでしょうね。作中に出てくる帰国子女のイケメン店員「杉本」君が最初、ちょっとイヤなヤツかなと思いましたが、さすがは畑野さん、ただのイヤなキャラだけを書くわけはないですね。家族のコトや恋人のコト、恋愛や仕事のコト、そして何より自分自身のコトを見つめ直し、悩みに悩んで決断していかなくてはならない苦悩が十分すぎるほど伝わりました。

  • machi☺︎︎゛

    「大人になったら、」かぁ。葛城メイは35歳の誕生日を複雑な気持ちで迎えた。決して若くはないけど高齢化社会の今じゃまだまだ起承転結の承の半ばくらい。恋人は今はいないけど、カフェの副店長を任せられ仕事は好きだ。同い年でも既婚者と独身者の違いは大きく、いろいろ良くも悪くも考えてしまうお年頃。意味のない話をして笑い転げていた頃とは違い、社会的立場や責任も大きくのしかかる。そんな中でメイが選んだ道は独身だからこそできる事であり少し羨ましくもあった。

  • fwhd8325

    男子ですから、わかったようなこと言うなと言われても仕方ないのですが、複雑な心の動きがよく描かれているなと感じます。どんよりとしたり、どこか素直になれなかったり…それでも自然に、人生に前向きになる姿は、美しいと思うし、周りの仲間もそれは魅力があると思います。一度、立ち止まった人は、無理して追いつこうとしなくてもいい。人生は、そんなに意地悪ではないはずだから。

  • taiko

    チェーンのカフェの副店長、35歳独身のメイ。 父親は失踪、母とは死別、10年付き合った彼とは7年前に別れていた。 結婚、出産、仕事の昇格試験など、向き合わなければならない問題は沢山あるものの、毎日を過ごしていた。… 色々なことに臆病になっているメイに、もっと頑張れと思いながら読んでいた。 とは言いながら、30代の独身女性としてはリアルな心情が描かれており、興味深かった。 後輩杉本が実は良い奴でほっこり。 「消えない月」を思い出し、羽鳥先生を疑ったタイミングが幾度かありました。 ごめんなさい。

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