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日本疫病図説

畑中章宏

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784305709400
ISBN 10 : 4305709406
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

錦絵、玩具、アマビエまで…病にまつわる美術・工芸品、大集合!様々な感染症に見舞われてきた日本。人々は神仏や有名な武将、予言獣などのイメージを形にすることで、病除けの願いを託したり、病魔との上手な付き合い方を探ってきた。新型コロナ禍の今こそ見つめ直したい、“疫病芸術”を一挙紹介。

目次 : 1章 疫神の誕生/ 2章 近世のまじない絵/ 3章 予言する妖怪たち/ 4章 明治の流行病

【著者紹介】
畑中章宏 : 1962年、大阪生まれ。民俗学者、作家。著書に『災害と妖怪』『津波と観音』(亜紀書房)、『天災と日本人』(ちくま新書)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • たまきら

    新刊コーナーから。日本人が疫病が流行した時にどのように対処していたか、が豊富な資料(多くがカラー)とわかりやすい解説で紹介されています。コロナで有名になったアマビエさんも登場し、その横にはアマビコ(尼彦)の姿も。こういう絵姿が人々の気持ちを鼓舞し、免疫力を高めたのならある意味役だったのかもな、と思いました。わたしたちはみんな、そうやって生き残った人たちのこどもなんだもんなあ。

  • がらくたどん

    それなりに敵も武器も見える戦乱と違い見えない何かが命を脅かす疫病は闘い方も逃げ方も分からず気味悪く怖かったに違いない。見えない敵を見える化した「疫神」の数々。たとえ語呂合わせでも迷信でも持てる知識を動員して捻りだされた「まじない」の数々。それらに何とか平静を保とうと踏ん張る市井の人々のギリギリの知恵を思う。怖いときは新しい治療法も怖い。江戸時代には種痘ワクチンを嫌忌する人々向けに牛痘児が疱瘡神を針で突く絵入りの引札まで作り効能を説いているのが興味深い。コロナ禍を意識したこの本も後世「あの時代」を語るか。

  • ジャズクラ本

    ○江戸時代まで三大大病とされた天然痘(疱瘡)、麻疹、水疱瘡の罹患を忌避するために描かれた風俗・風習を紐解いている。牛頭天王、祇園祭、赤べこ(黒い斑点がついているものは天然痘治癒を祈願したも)、アマビエとアマビコの関連性など興味深い内容を掲載。昨今の世相を反映しての出版と思われる。巻末に参考文献多数。

  • tama

    新刊陳列本から 眼休め スサノオ=牛頭天王が天刑星に食われてる!もとは祟り神なのか。スサノオは何が悔しくて祟ったのかね?書いてない。嘉永6年に「ワクチンを打ちましょう」というチラシが撒かれていた!p44の犬、なぜか照れ笑いしててかわいい!p77郷土玩具?の川越張り子ミミズク親子欲しーなー。p91尼彦完全にサルですねー。天保6年に奥医師が、インフルエンザを印弗魯英撤と当て字にしてる。知識としてはインフルエンザ知ってたんだね。コロナ乗っかり本だがある種の美術本と思えばまずまず。

  • 二笑亭

    辟邪絵に赤絵に、件・アマビエの“予言獣”──医学や科学が発達していなかった時代、日本人が“疫病”をどう捉えていたか、どう想像力を働かせたかわかる一冊。図版が多く美術館の企画展を見ている感覚で読めた。はしか絵はユーモラス。神社姫は多分リュウグウノツカイ。川越張子「みみずく」はシンプルに可愛い。疫病退散を願った祇園祭が新型コロナで中止になったのは皮肉だなと思ったが、現在流行している感染症に関しては科学的な見地に基づいて対処すべき。

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