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カリスマフード 肉・乳・米と日本人

畑中三応子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784393751244
ISBN 10 : 4393751248
Format
Books
Release Date
January/2017
Japan

Content Description

明治維新から150年。長いようで短かったこの期間で、日本ほど食生活を激変させた国は他にあっただろうか。肉・牛乳・米は、ときに奇跡の妙薬として特別なパワーを付与され、国の政策とも深くかかわってきた。私たちの健康信仰と変身願望に火をつけ、食卓を劇的に変えた張本人でもある。これら「カリスマフード」の受容のドラマから、変わりゆく時代、変わらない人間の精神史をたどる。

目次 : 第1章 肉(フランスの宮廷料理だったジビエがにわかにブーム/ ジビエを食べて環境保全に貢献/ 日本人はずっと肉を食べていた ほか)/ 第2章 乳(「牛乳は体に悪い」という言説/ ヒートアップした牛乳論争/ 乳糖不耐症とアメリカの「陰謀論」 ほか)/ 第3章 米(美容体操からダイエットへ/ タレント・ダイエットと一品ダイエットの蔓延/ 「医学的に正しいダイエット」の台頭 ほか)

【著者紹介】
畑中三応子 : 1958年生まれ。編集者・ライター。編集プロダクション「オフィスSNOW」代表。『シェフ・シリーズ』と『暮しの設計』(ともに中央公論新社)編集長を経て、プロ向けの専門技術書から超初心者向けのレシピブックまで幅広く料理本を手がけるかたわら、近現代の流行食を研究・執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • おかむら

    牛肉、牛乳、白米と日本人。食文化を通して明治からの健康論争を辿る。食いしん坊には楽しいテーマ。日本人は新しもの好き、でも白米がやっぱり大好き。牛肉の章では外食チェーンの先駆者「いろは牛肉店」のエピソードがすごい。都内21店舗全て妾に経営させてたとか! 牛乳の章では山手線内にも乳牛飼ってる牛乳屋さんがいっぱいあったとか。水道橋にあった愛光舎は今はハンバーガー屋さんになってるらしい(そして食べログでみたら旨そー! 行きたい!)。白米の章はダイエットの歴史が楽しい。糖質制限に至る歴史が よくわかる!

  • yyrn

    明治維新を経て海外の進んだ軍事力や科学技術に一日も早く追いつこうと富国強兵にまい進する日本にとって、体格が劣ることも屈辱と捉え、肉や牛乳を食する西洋化を進めていく過程が丁寧に紹介されており、当時の為政者らがどのように国づくりを考えていたのかが食を通じてよくわかる本。様々なダイエット法や健康本があふれる現代だが、明治期にすでに科学的に栄養学が考えられ大衆を啓蒙していたことに驚く。なお、牛鍋屋や牛乳販売など維新後に元武士たちが身分を捨て、四つ足の穢れ意識を打破し、新商売や帰農に真剣に取り組んだ凄みを感じた。

  • もけうに

    面白かったけれど、長すぎて後半間延びした。肉の章が一番楽しめた。日本における食肉史を辿る中々壮大な内容。米の章は、ほぼ日本ダイエット史。日本人は白飯に対する想いが深すぎるだけに、異様に執着するか、可愛さ余って憎さ百倍になるか両極端。

  • よねも

    現代のジビエ料理やスーパーフードなどの「ファッションフード」と同様の事例として、肉・乳・米について、日本の歴史を紹介した本。肉・乳については、明治維新前後の日本人の健康・体質改善のために広まったという話、米についてはダイエットや脚気の原因の過去の研究・議論を交えて紹介されていた。色んな雑学を知れて面白い内容でした。明治の牛鍋屋が日本最初の外食チェーン店であるとか、ビアホールに倣って「ミルクホール」ってお洒落なお店があったとか。幕末の蘭学医である松本良順が洋食の普及に尽力していたとは知らなかった。

  • horada

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