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宙ごはん 小学館文庫

町田そのこ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094074437
ISBN 10 : 4094074430
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan

Content Description

本屋大賞ノミネート作、待望の文庫化!

宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。二人の母がいて「さいこーにしあわせ」だった。
宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風海のもとを離れ、花野と暮らし始める。待っていたのは、ごはんも作らず子どもの世話もしない、授業参観には来ないのに恋人とデートに行く母親との生活だった。
代わりに手を差し伸べてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯だ。花野の中学時代の後輩の佐伯は、毎日のごはんを用意してくれて、話し相手にもなってくれた。ある日、花野への不満を溜め、堪えられなくなって家を飛び出した宙に、佐伯はとっておきのパンケーキを作ってくれ、レシピまで教えてくれた。その日から、宙は教わったレシピをノートに書きとめつづける。
──きっと、この物語はあなたの人生を支えてくれる。
文庫化にあたり、単行本の初版カバーに掲載した掌編に加え、書き下ろし掌編を収録。
解説は、作家の寺地はるなさん。


【編集担当からのおすすめ情報】
解説は、作家の寺地はるなさん。

【著者紹介】
町田そのこ : 1980年福岡県生まれ。福岡県在住。2016年「カメルーンの青い魚」で第十五回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞。2017年、同作を含む短編集『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビュー。『52ヘルツのクジラたち』で2021年本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ふう

    事実は小説より⋯と言われますが、この本にあるような家族をはじめとするつらい人間関係、つらい事件はきっとたくさんあるのでしょう。全てがていねいに作られたご飯で解決するわけではないでしょうが、誰かが自分のことを思ってくれていると感じることで、落ち込んだりとげとげしたりした気持ちがやわらぐはず。言葉と同じように思いを伝えることのできるすてきな方法ですね。はじめのうちはあまり入り込めませんでしたが、だんだん引き込まれ、目頭が熱くなる場面もありました。マカン・マランのシリーズでも思いましたが、料理はいいものですね

  • http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2025/11/post-0da9d0.html 佐伯を襲った運命が過酷すぎて、もっと幸せになって欲しかったと思いました。こんなにいい人は、そうそういないでしょう。

  • かわうそまん

    「ほっこり」な心温まるストーリーを期待した。期待はあっさり裏切られた。いい意味で。辛いこと、悲しいこと、理不尽なこと、「え、なんで?」っていうようなことがジャンジャン起きる。でも人生ってそんなものなんだろう。家族といえど人と人の関係でしかない以上、キレイごとばかりではないだろう。ただ前を向こうと顔をあげる時、立ち上がろうと踏ん張る時、この物語では優しくて美味しいごはんが存在した。きっと現実世界でも、それは料理じゃなくても自分をそっと支えてくれる何かが必ずある。そんなことを気づかされた一冊だった。

  • みんとあめ

    町田さんの本が大好きだ。寺地さんの解説どおり、今作も心は大きく揺れ、命にずんと響いてくる。大人になっても片隅にこびりつく母親像、厄介だなと思う。宙がいっぱい傷ついて、その中でも人の温かさに触れ、必死に生きる姿は沢山大事なことを教えてくれる。マリーちゃんと佐伯の言葉は特に響いた。刻み込まれた呪いを解くのは自分自身。そこには尊重できる誰かが必要。薄皮を剥ぐようにと言われるが、そのとおりで面倒だけれどそれが「生きる」こと。そのために考えること、難しいけど放棄しない。一歩ずつ、その繰り返しができる人でありたい。

  • 荒川叶

    塗り重なった過去の辛い出来事、離れない感情にずっと苦しんでる人がいる。呪いのように染み付いた感覚から逃れようとしても、本来の感覚がわからなくなっている。 傷ついて包帯で隠した傷口を直すには、大切にしてくれる誰かと過ごし、大切にしていく時間を重ねるしかない。1枚ずつ包帯を剥がすには時間をかけてゆっくり傷口に向き合うしかない。そして傷口と直接向き合う時がきて直ったなら、きっと困っている人に手を差し伸べられるようになる瞬間でもあると思う ※本書の一部言葉について私の言葉に変え感想書かせていただいてます。

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