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1r1分34秒 新潮文庫

町屋良平

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101034416
ISBN 10 : 4101034419
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2021
Japan

Content Description

デビュー戦を初回KOで華々しく飾ってから、3敗1分けと敗けが込むプロボクサーのぼく。そもそも才能もないのになぜボクシングをやっているのかわからない。ついに長年のトレーナーに見捨てられるも、変わり者の新トレーナー、ウメキチとの練習の日々がぼくを変えていく。これ以上自分を見失いたくないから、3日後の試合、1R1分34秒で―。青春小説の雄、会心の一撃。芥川賞受賞作。

【著者紹介】
町屋良平 : 1983(昭和58)年、東京都生れ。2016(平成28)年「青が破れる」で文藝賞を受賞。’19年「1R1分34秒」で芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 佐島楓

    健全な男子の健全な物語のように読めて、あまり面白くなかった。ボクシングをやっている主人公の「うっくつ」は、年齢を重ねるうちに諦めてやり過ごせるようになっていく種類のものだ。そのあたりが青春小説ということか。ボクシングの身体的表現を通して普遍を描こうとしているのはうっすらとわかる。でも(ボクシングだけに)パンチが足りない。

  • 三代目けんこと

    久しぶりに芥川賞受賞作を読了。

  • Tadashi Tanohata

    ボクシングと芥川賞はこう繋がるのか。敗戦のトラウマと減量苦で壊れゆく精神世界を、弱いボクサーが語る。弱い奴は壊れろ逃げろそして追い詰められろと。普通ならシャドーしながら読むボクシングものも、クリンチの連続で読了、こんなのもありかと1R1分34秒。

  • 朗読者

    プロボクサーの飢餓感を描いた作品。主人公はデビュー戦こそKO勝ちしたが、その後は3敗1分のプロ継続を危ぶまれる凡庸なボクサー。新トレーナーとして歳の近い選手兼トレーナーを充てがわれ、実質的にはジムから見切りをつけられている。次負ければ終わりという雰囲気が漂う。そんな中、新トレーナーに鋭い分析力があることを感じる。厳しいトレーニングと減量に耐え、新トレーナーに罵声を浴びせたり、涙を見せたりして揺らぎながら、次戦にすべてを掛ける決意を固めていく。心理描写が素晴らしく、プロボクサーを疑似体験した感覚に陥った。

  • やまねっと

    芥川賞を取った本。賞を取った時に文藝春秋に載ってたやつを読んだが、思わぬ形で文庫本を手に入れたので、再読。 読みやすく2回目でも飽きずに読めた。 四回戦で負けが続いているプロボクサーの話。試合前のトレーニングをしながら考えていることを綴ったストーリー。最後はタイトル通りに終わる。最近思うが、文学に出てくる主人公なり登場人物は何故に女にモテるのか?文学と性交は繋がるからか? 物語の進行上セックスしてるが、物語に大きな役割を果たしているとは考えられなかった。 町田康の解説も良い。よっぽど恐ろしかったのだろう。

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