Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• goro＠the_booby

  読了日：2018/04/04

  時の大国「隋」に対して日出処の天子などと言い切る聖徳太子は普通に考えても並みじゃなと云うところから出発したようなとても爆裂な物語でした。厩戸皇子に従い巻き込まれて行く小野妹子がもう一人の主人公で最後まで隋との争いの矢面に立たされる。可哀想な小野妹子。返書を失くした事もそうかもしれないと納得しそうです。聖徳太子の見方が変わるわ。けどそれも納得出来ちゃう冒険物語でありました。

• harass

  読了日：2025/10/27

  はるか昔にハルキ文庫でこの本を知ったが、手に取るまでもないままで、KindleUnlimitedにあるのに気がつき読み出す。飛鳥時代、中国の帝国隋は、琉球、朝鮮半島の百済新羅高句麗に進出する。小野妹子は聖徳太子の無茶振りに振り回されつつ、これらの地に赴くのだが…　まあ、資料がないから何でもありなんやなあと。比喩ではなくマジで爆撃するんかよ。正直やや物足りなさがあった。強くおすすめはしないが、こういう際物が好きな人にはぜひ。

• さら

  読了日：2017/12/27

  ぶっ飛んだキャラの厩戸皇子(聖徳太子)がどんなことをしてしまうのか、という目で読んでいたのですが意外と真っ当でした。それでも偉人という人物像にはかけ離れていますが(笑)。　もう一人の主役は厩戸皇子に振り回されながらも実直に対処する小野妹子。彼らの琉球や隋、そして高句麗での活躍が描かれています。倭国が他国からの侵略を受けなかったのは彼らのそんな活躍があったからかもしれませんね。　隋の煬帝についての知識がなかったので、高句麗との戦い等興味深く読みました。面白かったです。

• kaoru

  読了日：2017/01/08

  はちゃめちゃな歴史ＳＦと思いきや、当時の勢力図や籠城戦の描写などリアルに書かれています。その上で聖徳太子のキャラが奇天烈だったり、太子伝説を取り込んでいて、無茶苦茶だけど楽しく読めました。

• assam2005

  読了日：2018/11/09

  厩戸皇子の時代を描いた小説は初めてかもしれない。歴史の授業で聞いた厩戸皇子像とは違い、ものすごい狂ったようなキャラクターで驚きました。小野妹子の目線で語られるので、厩戸皇子が始終出ては来ない。どこまでが史実なのだろうか。読みながら想像するのは山岸凉子さんの「日出処の天子」。そして、最初から最後まで小野妹子が不憫でならなかった。タイトルが全てを物語っているというか、侵略のための戦いのシーンが多目。それよりももうちょっと厩戸皇子のキャラクターの謎に迫ってほしかったな。

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