Product Details
ISBN 10 : 458837124X
Content Description
ただ疫病のみが人びとに苦痛をもたらしたのではない。医療をめぐる封建的因習が、そして植民地権力が朝鮮半島の人びとを苦しめてきたのだ。中世から近代へ、漢医学から西洋医学へ、運命論から科学主義へ、朝鮮医学史を多数の貴重な図版とともに俯瞰する。
目次 : 1 苦痛を強いられる身体の歴史(コレラ、朝鮮を襲う/ なぜ、あれほど疫病が流行したのか―朝鮮時代の疫病と防疫/ 朝鮮人、細菌を眼で見る―細菌説と植民地近代性/ 断髪とサントォの戦争、衛生の名で/ 男子を産むための長い欲望の歴史―転女為男法の考古学/ 『卞カンセィ歌』に見る性・病・躯文化の謎/ 沈清伝に見る盲人と障害の社会史)/ 2 歴史の中の医療生活(内医院・典医監・恵民署はどのような所だったのか/ 医女のはなし/ 救急名薬・牛黄清心丸/ 駭怪であり、罔測である―朝鮮末期病院の姿/ 韓国のヒポクラテス宣誓)/ 3 朝鮮医学か、西洋医学か(朝鮮医学は中国医学の亜流なのか―朝鮮医学の歴史的正体性/ 朝鮮後期の身体・臓腑に関する談論の性格/ 朝鮮後期の西洋医学、漢医学に挑戦す/ 牛痘法は未明の暗さを照らす灯火なのか―牛痘法の政治学/ 一九三〇年代の朝鮮医学、西洋医学と一戦交える―漢医学の近代性・科学性論争/ 医療がどのように民衆に近づいたのか―朝鮮医療史から見た民衆医療)
【著者紹介】
申東源 : 1960年生まれ。ソウル大学校農学大学卒業、同大科学史・科学哲学博士課程修了、理学博士。ケンブリッジ大学ニーダム東アジア科学史研究所客員研究員、韓国科学技術院准教授を経て、現在、韓国科学文明学研究所長、全北大学校科学学科教授。2015年から韓国科学史学会会長
任正〓 : 1955年生まれ。朝鮮大学校理学部物理学科卒業、東京都立大学大学院物理学研究科博士課程修了、理学博士。現在、朝鮮大学校理工学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .
