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母をお願い

申京淑

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087606294
ISBN 10 : 4087606295
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

家族と母をいつくしむすべての人に贈る物語
駅で母が行方不明になった。家族は当たり前のように母から注がれていた愛情と、自分の人生にかまけて母を二の次にしていたことに気づき、初めて存在の大きさに思いいたる。母はいったいどこに?

【著者紹介】
申京淑 : 1963年全羅北道井邑生まれ。85年『文芸中央』の新人賞に「冬の寓話」が当選してデビュー。93年、初の単行本『オルガンのあった場所』が25万部、翌年『深い哀しみ』が60万部を記録し、一躍、人気作家となる。「深い息をするたびに」は95年の現代文学賞を受賞した。文壇の世代交代を促した代表的な作家とされ、個人の内面的な孤独感や死を詩的で独特な文体で描いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • のっち♬

    家族それぞれが自分の人生にかまけて失踪した母を蔑ろにしてきたことを自省するというもの。理想というより普遍性を抽出した偏屈で土臭いオンマ像や独特の二人称語りは情緒的な喚起力を狙ったかのよう。聖母と重ねる後半は著者の母への感謝が顕現している。構図が保守的でも作品がそうとは言い切れない、価値観が変化しても母性を求めるのは人間の性向だ。見失わないうちに犠牲と情熱で綴られた母の生涯に想いを寄せてみよう、後で自己嫌悪するのは自分も周囲も辛い。手のかからない次男が顧みられず執着も見せない点が社会的寓話としてもシリアス。

  • ぶんこ

    ソウル駅で行方不明になった母を探す家族。 いなくなって初めて気がつく母の事。 家族に尽くすだけの日々。 それを当たり前と思い込んで大切にせず、激しい頭痛に苦しむ母を目の当たりにしても、結局はそのままにしてきた家族。 生死も分からない行方不明というのは、交通事故での死亡より辛いでしょう。 食べる事、着る物、観光と楽しむこともせず、ただひたすら家族の為だけに働く母の偉大さに、何度も涙が溢れました。 最後の「ピエタの像」に直面したジホ二の慟哭はこたえました。

  • キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

    韓国のベストセラー小説。母が混み合ったソウル駅で行方不明になった。必死で探す家族。長女、長男、夫がそれぞれ母、妻を語る。そして母自身も。扉の「愛せる限り愛せよ」の言葉通り、凄まじいまでに深い深い母の愛について。とにかく食べさせて食べさせてお腹いっぱいにさせる、母の愛情。子供達の為に重いものを持って何キロも歩く母の愛情。当たり前に受け流して悔やむ子供達。文盲の妻を小バカにしていた夫の後悔。そしてそれだけ尽くしてもまだ足りなかったと嘆き謝る母。本当に大切なものは目に見えなくて、無くなってから見えるものかも。

  • スイ

    読み終えてしばらく、体に満ちたものを零したくなくて動けなかった。 一生に一冊、この小説を読めればいいんじゃないか、そんな気さえした。 雑踏の中でいなくなってしまった母。 その母を探すうちに露わになっていく、母への愛情、尊敬、軽蔑、後ろめたさ。 全く異なる家族の話だけれど、自分の内側を見せつけられているようだった。 そして「母」という偶像からの解放。 最後の一文が、ずっと胸の奥で響き続けている。

  • チェ・ブンブン

    韓国文学初挑戦。翻訳が難しかったのだろう、なかなか読みにくい作品でしたが、邪険に母を扱いある日後悔する描写が心に染みる。島田雅彦先生が授業の時、「『東京物語』に似ている」というのも納得の作品でした。

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