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息つく暇もないほど面白い「源氏物語」 雅の世界に渦巻く嫉妬、濃密な性の悦び、陰謀 王様文庫

由良弥生

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784837967002
ISBN 10 : 4837967000
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2013
Japan

Content Description

初夜の悪夢、12歳光源氏と16歳葵の上の婚儀の行方。道ならぬ恋、継子と契った藤壷が失ったもの、得たもの。怖い女、若い男に溺れた六条の御息所の胸の内。ホラー?ミステリー?夕顔を殺したのは誰?男の理想、“人形”紫の上の哀しみ。身震いするほど哀しく、圧倒的に面白い「珠玉の恋愛譚」!

目次 : 葵の上/ 藤壷/ 六条の御息所/ 夕顔/ 末摘花/ 朧月夜/ 明石の上/ 紫の上

【著者紹介】
由良弥生 : 日本や世界の読み物文学に興味をいだき、古典や伝承の追究を続けている。地域をこえて共通する比喩的表現に関心をもち、童話や昔話の再現に挑戦、ベストセラーを次々と生み出す。当時の世相、風俗、恋愛、さらには人々の深層心理を探り、大胆に描写するその巧みな筆致は多くの人に支持され、高い評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • あやの

    この手の本はたくさん読んでいるので、人間関係はほぼ頭に入っているのだが、著者によって解釈が異なったりどの部分に創造を付加したりするかが面白い。ここでは「夕顔」の死の真相の説に初めて知る内容があって、「夕顔」の原作部分を読んでみようと思った。あとは「末摘花」の命婦の腹黒さとか。個人的には、源氏物語の女性の心理解釈は酒井順子さんのが好きなのだが、この作品も新しい視点を示してくれて面白かった。源氏物語の大部分は解釈が確立されているが、想像の余地がまだまだあって奥が深い。

  • 加納恭史

    古事記を読んだので、次はこの「息つく暇もないほど面白い『源氏物語』」。由良弥生さんの解釈はほど良いように思う。「源氏物語」は様々な人が言及してる。最初は「葵の上」。光源氏の最初の結婚相手は左大臣の娘葵の上。光源氏は元服したばかり。それは父親の決断だった。彼女の望みとおり春宮妃になれば、右大臣の権力が強過ぎになる。それよりも源氏の君は主上の覚えが大変にめでたい。臣下に下ろされたのも、母親(桐壺の更衣)を亡くし、後ろ楯のなくなった源氏の君を思ったもの。兄の説明に政治が分からない葵の上であった。権力と愛の物語。

  • 魔王

    大変面白かったです。思っていたのと違いますが源氏を取り巻く女性たちの心情が伝わりました。とりあえず源氏はクソヤロウですね。いつの時代もわかっていて騙されるんですね。前半は源氏が若かった分、思わせ振りが著明だった気がしますが、夕顔辺りから変わってきたかなと思います。源氏の好みはいうことを聞いて品がある女性がいいのでしょうかね。

  • cherry☆

    すごく分かりやすくて読みやすかった。源氏物語は部分的に聞きかじった程度は把握であったけれども、この本を読んで部分的だったのがうまく繋がった。何百年も経てば現代では有り得ない人間関係の繋がりにただただ驚く。けれども恋に悩む様子は何百年経っても変わらず、そこここで共感できた。ただ、周りにたくさん愛人がいたり、何年も放って置かれる状況を耐え続けられるのは本当にすごいと思う。それにしても源氏の君とは、どんなに見目麗しかったのだろうか…

  • 菜悠

    古典の授業を楽しむために、もっと深く源氏物語を知りたいと思い読み始めた。 国語の先生が言っていたように、ただの官能小説ではないのがわかったような気がする。源氏の君に愛された女性たちは、それぞれが哀しみや苦しみ、妬み、恨みなどの複雑な感情を表には出さず生きていたのだ。 源氏の君が生きた時代で共に生きた女たちが感じたほんの少しの喜びや源氏に対する大きな愛は現代の私には理解し難いが、どんな時代でも「愛」の形は様々だし人を愛する想いには変わりないのだとこの本から大切なことを学ぶことができた。

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