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藍千堂菓子噺 6 文春文庫

田牧大和

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167922474
ISBN 10 : 4167922479
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan

Content Description

いつになく元気がない伊勢屋総左衛門のため、晴太郎と幸次郎は阿米弁糖を使った菓子を考案する。そんな折、傲慢な振る舞いが目に余り、お糸に解雇された百瀬屋の菓子職人が逆恨みし、仕返しに読売屋へネタを売る。百瀬屋が藍千堂の菓子を盗んだ!江戸の巷で話題になるほどの騒ぎを、百瀬屋と藍千堂はどう収めるのか?

【著者紹介】
田牧大和 : 1966年、東京都生まれ。明星大学人文学部英語英文学科卒業。市場調査会社に勤務しながら、ウェブ上で時代小説を発表。2007年『色には出でじ風に牽牛(あさがお)』(『花合せ 濱次お役者双六』に改題)で第2回小説現代長編新人賞を受賞し、作家デビュー。いま最も注目される時代小説家である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • タイ子

    阿米弁糖とは何ぞや?今では珍しくないアーモンドのこと。江戸時代に初めて目に、口にした料理人ははてさて何に使おうと思ったことでしょう。菓子司「藍千堂」兄弟の父親が残したと思われる料理本が「百瀬屋」に残っていた。それを参考にアーモンドを使ったお菓子を試作用する晴太郎たち。そして「百瀬屋」にも問題が起こる。新しく入った職人が傲慢すぎて、お糸に解雇された男は逆恨みで読売にある事ない事をリークする。さしずめ今ならネット拡散し放題ってとこか。収めることができるのもこの時代ならでは。お糸と幸次郎の道の先に幸せあれ!

  • 初美マリン

    こんなに専門的な菓子作り中心だったかなと思った。ストーリーの合間にあるくらいの方が読み安いように思われた。個性的な人々なのでもっとおさちや同心の岡さんが出てきてくれたほうがたのしかったかな。

  • はにこ

    わかれ道ってタイトルで、えっバラバラになっちゃうの?と思ったけどそういうことでなくて良かった。お糸が女将らしくなってきたね。伴次が最悪すぎたけど、追い出せて良かったわ。これで自信がなかった職人たちも力を合わせて頑張れそうね。何より、お糸と幸次郎の気持ちを伝えあったのが素敵。三人で二つの店をどう盛り立てていくのか楽しみ。

  • 真理そら

    こんな職人が居るだろうかと疑問に思いつつ読了。『百瀬屋』再建のためにお糸が頑張っているのに、読売にあることないこと書かれて…。ただ、阿漕な父親のせいで傾いた上にまともな職人が残っていない『百瀬屋』をお糸が何とかするという設定には無理がありすぎる気がしないでもない。早く幸次郎の助力を仰ぐ方がいいのではとも思う。『藍千堂』はもう幸次郎なしでも大丈夫だろうし。

  • 天の川

    アーモンド菓子、栗餡の金鍔、挽茶の羊羹の三話。元気のない伊勢屋総左衛門のために、父・清右衛門との思い出の品であるアーモンド菓子を試行錯誤する藍千堂の兄弟の話から始まるが、今回の主人公は百瀬屋の再起を図る従妹の糸だ。逆境の中でフェアに頑張る糸が健気で、四面楚歌の中にあっての一途な恋心にも打たれる。恩讐を乗り越え、新たな道を模索する藍千堂と百瀬屋、兄弟と従妹のこの先が楽しみだ。

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