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物語カタルーニャの歴史 増補版 知られざる地中海帝国の興亡 中公新書

田澤耕

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121915641
ISBN 10 : 412191564X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

バルセロナを中心にスペイン随一の繁栄を誇るカタルーニャは、かつてイタリアやギリシャまで地中海全域を支配した大帝国だった。建国の父・ギフレ「毛むくじゃら伯」、黄金時代のジャウマ「征服王」や、騎士・錬金術師・怪僧らが地中海せましと活躍する栄光の中世から、長い衰退期と混乱をへながらも再生への努力を続ける現代まで。20世紀初頭のバルセロナの繁栄、スペイン内戦から、21世紀の独立運動までを増補した決定版

著者プロフィール
田澤 耕 (タザワコウ) (著/文)
田澤耕

1953年(昭和28年),横浜市に生まれる.一橋大学社会学部卒業.バルセロナ大学大学院カタルーニャ語専攻博士課程修了.博士(カタルーニャ語学).法政大学名誉教授。カタルーニャ語作家協会名誉会員.専攻,カタルーニャ語,カタルーニャ文化. 著書『カタルーニャ語辞典』(大学書林),『辞書屋列伝』(中公新書),『ガウディ伝』(中公新書,『レアルとバルサ 怨念と確執のルーツ』(中公新書ラクレ),『カタルーニャを知る事典』(平凡新書),Catalunya i un japones (La Campana,Barcelona)、Dietari d’un japones: entre el terratremol, el tsunami i la fuita radioactiva( Lapislatzluli, Barcelona)ほか 訳書『バルセロナ、ある地中海都市の歴史』(新潮社),『バルセロナ・ストーリーズ』(水声社),『引き船道』(共訳,現代企画室),『ティラン・ロ・ブラン』(岩波文庫),『ダイヤモンド広場』(岩波文庫)ほか

【著者紹介】
田沢耕 : 1953年(昭和28年)、横浜市に生まれる。一橋大学社会学部卒業。バルセロナ大学大学院カタルーニャ語専攻博士課程修了。博士(カタルーニャ語学)。法政大学名誉教授。カタルーニャ語作家協会名誉会員。専攻、カタルーニャ語、カタルーニャ文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ころこ

    改版されていることからも、読者の反応が良いことが分かる。歴史学者ではない分、熱い想いが「まえがき」と行間から溢れていて、カタルーニャ愛に溢れた記述も許されている。ジャウマT世やリュイの記述が始まる辺りから物語っぽく、中盤まで来ると楽しんで読める本。後に文学作品を読むときに背景として役立つ可能性が高い。国民国家の画の下地にそれ以前の地域の版図が描かれている。独立運動が国民国家としての財政問題に帰着する位ならば、せいぜい強い自治権とカタルーニャ語の使用はじめとした文化運動という穏当な着地で済ませてもらいたい。

  • 翔亀

    【コロナ50】14世紀の黒死病を扱った「海のカテドラル」を読もうとしたら、舞台はバルセロナ、当時のカタルーニャ・アラゴン連合王国の史実に忠実な歴史小説だった。カタルーニャって何だっけ。全然イメージが沸かないとあって、予習のため本書を読んでみた。面白いではないか。バルセロナを中心に10世紀から15世紀にかけて一時はイタリアまで領土広げた王国があった。本書は現在に至るカタルーニャ地域の歴史なのだが、注目すべきは現在まさにスペインからの独立運動の真っ最中なのだ。そのわけも本書により納得できる。今に至るまで↓

  • サアベドラ

    カタルーニャの歴史を人物中心に物語風に語る新書の増補版で、近現代史と近年の独立運動の記述が追加されている。2019年刊(初版は2000年刊)。著者はカタルーニャの言語と文化の専門家。あとがきにも書いてあるが、増補部分は時代が近いためか出来事の記述が多く、物語調の中世史パートとはいささかトーンが異なる。独立運動がここまで泥沼化した原因を、マドリードの頭の硬さとバルセロナの内輪揉めの両方に求めている。どちらに転んでもろくなことにならないのはスコットランドと同じだが、こちらのほうがより悲惨になりそうではある。

  • カタルーニャの歴史、侮れない。かつてはシチリア、ナポリ、ギリシャの一部を支配した地中海の帝国だったとは!そのような歴史があれぱ「わが民族」を誇りに思うのも当たり前だ。スペイン語とカタルーニャ語は全く違う言語とのことだし、スペインから独立したいという気持ちが痛いほど理解できた。にしてもヨーロッパの王族の姻戚関係は複雑だ。カタルーニャの国王とカステーリャ(スペイン)の女王が結婚して、息子カルロス1世(カール5世)が両方の国を引き継いだ頃からカタルーニャがいち地方として没落し始めたようで、その盛衰が興味深かった

  • MUNEKAZ

    まさに「物語」といった名調子で、カタルーニャ地域の興亡を描いた一冊の増補版。「征服王ジャウマ1世」「乱心者ラモン」など英雄・奇人たちの闊歩する栄光に満ちた中世から、近代以降の苦闘、そして新たに追加された昨今の独立運動とカタルーニャの人々が歩んだ苦難の歴史が描かれている。時代が近くになるにつれ「物語」が薄れ、重く辛い現実が表れてくる構成がなんとも印象的。地域のアイデンティティとは何か、いったんは失われた文化を取り戻すとは何なのかを考えさせられる。

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