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クジラの歌を聴け 動物が生命をつなぐ驚異のしくみ

田島木綿子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784635063296
ISBN 10 : 4635063291
Format
Books
Release Date
April/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

全員、生き残るための工夫がすご過ぎる。海獣学者が解きあかす、すばらしき繁殖戦略。

目次 : 1章 クジラの歌を聴け―海の哺乳類の求愛戦略(背ビレの大きさこそ強さの証/ ソングを奏でて振り向かせる ほか)/ 2章 ゴリラの背中を見よ―陸の哺乳類の求愛戦略(銀色に光る背中は成熟のしるし/ 強いオランウータンは顔がでかい ほか)/ 3章 ヤギの交尾を見逃すな―オスの繁殖戦略(哺乳類最大の陰茎をもつセミクジラ/ ヤギの交尾を見逃すな ほか)/ 4章 イルカは逆子で産みたい―メスの繁殖戦略(最も単純な子宮をもつ者/ 大きく育てて1頭を産むウマ ほか)/ 5章 子ゾウは、笑う―子どもの生存戦略(子ゾウは、笑う/ 子どもを抱いて授乳するジュゴン ほか)

【著者紹介】
田島木綿子 : 国立科学博物館動物研究部脊椎動物研究グループ研究主幹。筑波大学大学院生命環境科学研究科准教授。博士(獣医学)。1971年生まれ。日本獣医生命科学大学(旧日本獣医畜産大学)獣医学科卒業。学部時代にカナダのバンクーバーで出合った野生のオルカ(シャチ)に魅了され、海の哺乳類の研究者として生きていくと心に決める。東京大学大学院農学生命科学研究科にて博士号取得後、同研究科の特定研究員を経て、2005年からアメリカのMarine Mammal Commissionの招聘研究員としてテキサス大学医学部とThe Marine Mammal Centerに在籍。2006年に国立科学博物館動物研究部支援研究員を経て、現職に至る。海の哺乳類のストランディング個体の解剖調査や博物館の標本化作業で日本中を飛び回っている。獣医学の知見を活かし、海と陸の哺乳類の繁殖戦略についても詳しい(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • どんぐり

    『海獣学者、クジラを解剖する』を書いた著者の第2弾。動物たちの体の特徴からみたオスとメスの求愛戦略、繁殖戦略、生存戦略のふしぎ大発見。背ビレの大きさでセっクスアピールするシャチ、ソングを奏でるザトウクジラ、ゴリラが自分の胸を叩き競争相手の戦闘能力を見積もらせる「ドラミング」行動、発情したメスに反応するオス馬のフレーメン反応、など盛り沢山。クールなメスに、オスの必死な求愛。同じ哺乳類として人間にも共通する部分があるようだ。面白い。

  • きみたけ

    面白かった。著者は国立科学博物館動物研究部脊椎動物研究グループ研究主幹で獣医の田島木綿子先生。以前「海獣学者、クジラを解剖する」でクジラのストランディング調査の本を読んで面白いなと思いました。今回はクジラの生態についての続編の本かと思いきや、海の哺乳類と陸の哺乳類の工夫に満ちた求愛戦略と繁殖戦略(生殖器と交尾)、動物の子どもたちの生存戦略について紹介した本でした。動物行動学の視点に加え、解剖学から見た動物の体の特徴や戦略について分かりやすくかつ面白く解説。前著に引き続き芦野公平さんのイラストが良いです。

  • いっちゃん

    性、性器、繁殖が盛りだくさん。1ミリもいやらしさはない。一突き型交尾、ロックオン型陰茎など、この本を読まなければ知らずに終わった言葉たち。愛なんてあまっちょろいもんは、動物にとって後付けなんだとよくわかった。数少ない出会いやチャンスを活かすために命をかける必死なオス。人間も見習わないといかんよ。

  • ちゃま坊

    読んでいる途中で田島先生のラジオ番組出演があった。今も高知県でマッコウクジラが下田でイルカが漂着したと言う。最近マスコミへの露出度が多いということは、海で何か起こっているのか。ザトウクジラの求愛の歌の話から、今度は陸の哺乳類のオスの生殖器とメスの乳首にも言及する。本書によって安住アナのPは筋海綿体型と判明した。家畜については情報量が多いが、その他多くの動物の比較解剖学は知らないことばかりだ。奥が深いし種類は多いし、これに生理学や医療のことまでやるとなればたいへんだ。

  • えりまき

    2023(320)2023年カハク海展のトークイベントでのお話がとても興味深かった田島さんの本。動物たちの生き残り戦略について、とても勉強になりました。イラストもかわいい。ザトウクジラの求愛ソングは3000キロメートルを超えて鳴り響くのだそう。スゴイ!「繁殖において、配偶者の選択理由や配偶者選びでの闘争の際には欠かすことのできない工夫や戦略、適応を成し得た生物(個体)は生き残り、子孫を残すことができる。そして適応できなかった生物(個体)は滅びていく。この現象を『性選択(性淘汰)』という。」

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