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空白の根底 鮎川信夫と日本戦後詩

田口麻奈

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784783738190
ISBN 10 : 478373819X
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

戦後現代詩の始まりの光景を大胆に更新する本格的鮎川信夫研究。最新資料をもとに、戦後の詩と詩的磁場の批評的達成を現代に問い直す。全集未収録詩篇をはじめ、新発見の書簡など貴重資料を収載。

目次 : 第1部 鮎川信夫の戦後(「死んだ男」論―“空白”の根底/ 「兵士の歌」論―屹立する地/水平線/ “病院船日誌”論(国家と原罪/ 主体のゆくえ)/ 「小さいマリの歌」論―“公”と“私”の統合 ほか)/ 第2部 鮎川信夫の「荒地」(「荒地」の輪郭と根拠/ 一九五〇年代の詩壇と「荒地」/ 「荒地」と「囲繞地」/ 思想詩におけるリズム ほか)

【著者紹介】
田口麻奈 : 1981年広島県生。早稲田大学第一文学部卒、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、都留文科大学専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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    鮎川信夫の「遺告執行人」を表象=代行的な解釈から如何に解放するのかそれに全てがかけられていると思う。田口の場合は、鮎川には語れなさとか、絶えずその場所でぐるぐる迂回するような「空白」のイメージを強く読み取り、戦争という時代的な背景的な読みとは別の軸を立てようとするのは、面白いし、鮎川の通俗的イメージをなんとか破壊しようとしているのが理解できる。小野十三郎の「奴隷の韻律」と鮎川の「韻律の奴隷」との比較など興味深いし、新しい視点を導入させてくれる。

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