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ファシズムと文化

田之倉稔

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784634347809
ISBN 10 : 4634347806
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2004
Japan

Content Description

ファシズム期には、それ以前には見られなかった表現形態が生まれた。今、ファシズムと文化の関係に改めて目をむける必要がある。ムッソリーニ体制下における文化の変様と芸術家達の動向を追う。

【著者紹介】
田之倉稔 : 1938年生まれ。東京外国語大学外国語学部イタリア科卒業。専攻、ヨーロッパ文化史、現代演劇研究。前静岡県立大学国際関係学部教授、現在共立女子大学国際文化学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kthyk

    音楽と建築に関心を持つものにとって、ドイツのナチズムとイタリアのファシズムは全く異なる。20世紀初頭のイタリア芸術は現在に通底する後期資本主義社会を批判していた。問題はファシズムはファジーな全体主義、多様な政治・哲学思想のコラージュであり、矛盾の集合体であったことにある。イタリアはドイツはともにオペラが盛んな国、20世紀初頭、全体主義的イデオロギーに支配された国。 ファシスト体制は未来派と異なり伝統的なイタリア文化を悉く否定したわけではない。プッチーニはファシスト・シンパだが、トスカニーニは反ファシズム。

  • 中島直人

    (図書館)善か悪かの二元論では決して割り切れない、イタリアファシズムと芸術家との関わり方、在り方について。さわりだけ。

  • Auristela

    以前どこかでドゥーチェがおそろしくだだっ広いアーチ型の廊下を抜けたところにある、天井が果てしなく高い執務室に座って書類に目を通している写真を見たことがあります。ローマ趣味全開のドゥーチェに近代的な建築の理解がどこまであったのか分かりませんが、ノヴェチェントという政治と芸術が異常に接近した大衆の時代だからこその軋轢をそこに感じます。芸術家が皆国家との距離を設定しなければいけない時代に生まれる芸術というのはでも今よりパワフルだったのではないでしょうか。

  • 鍵窪錠太郎

    再読、芸術と政治は最近あまりホットなテーマではない感が有る。やはり芸術と政治については戦間期がホット。うっかり再読してしまったが2004年と14年前の本で、かつリブレットという性質上、内容が古く薄い。最低限のアウトラインしか書かれていない上、文化と範囲が浅く広い物だったので次回は最低でも新書程度の厚さの物を読みたい。

  • オランジーナ@

    なかなかマニアック

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