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総合商社 祥伝社新書

田中隆之

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396114985
ISBN 10 : 4396114982
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本独自の業態として戦後復興期や高度成長期の日本経済を牽引、オイルショック・バブル崩壊・リーマンショックに衰微することなく、諸外国の研究により育成された同業他社にも勝利した総合商社。本書は、その「強さ」に迫り、日本企業の「次」を探るものである。具体的には、一九七〇年代より問われている「総合商社とは何か」「なぜ日本にだけ存在するのか」を考察し、二〇〇〇年代以降の「投資会社化」や「今後も存続するのか」「どこへ向かうか」を明らかにしていく。総合商社が今世紀はじめに復活を遂げるにあたって行なった経営改革とビジネスモデルの変革は、多くの日本企業に“気づき”を与えるだろう。

目次 : 第1章 総合商社、近年の大変化(総合商社の投資会社化/ 総合事業運営・事業投資会社 ほか)/ 第2章 商社の歴史・戦前―総合化と投資活動(戦前の商社について/ 江戸時代の貿易 ほか)/ 第3章 商社の歴史・戦後―総合商社の成立と展開(戦後の復活/ 国営貿易下の商社 ほか)/ 第4章 総合商社の特殊性(世界での位置づけ/ なぜ欧米の商社は総合商社化しなかったのか ほか)/ 第5章 総合商社の「次」なる形(資源価格急落の衝撃/ 今後の業界地図 ほか)

【著者紹介】
田中隆之 : 専修大学経済学部教授、博士(経済学)。1957年、長野県生まれ。1981年、東京大学経済学部卒業、日本長期信用銀行入行。同行調査部ニューヨーク駐在、市場企画部調査役、長銀総合研究所主任研究員、長銀証券投資戦略室長チーフエコノミストなどを経て、2001年より現職。2012年より1年間、ロンドン大学東洋アフリカ研究学院客員研究員。専門は日本経済論、財政金融政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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商社を描いた新書としては、商社出身の著者...

投稿日:2021/04/11 (日)

商社を描いた新書としては、商社出身の著者が書いた「ふしぎな総合商社」がある。こちらでは、銀行から大学教授という、いわば商社を外から見てきた筆者が分析する商社を学ぶことができる。2冊をあわせて読むことで、商社とは結局何であったのか知ることができるだろう。

ai さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • k5

    シリーズ悪役の変遷。とはいえ、企業イメージ向上を狙ったCMで、「おこづかいどれくらい持ってるの?」と言って視聴者をドン引きさせることはあっても、商社=悪というイメージは昨今それほど強くないでしょう。本書は総合商社の形成発展史と、その役割の変化について語った至って真っ当な本で、経済史好きの私も読んでわくわくしました。開国期の不平等条約下で商権の奪還や、戦後の日本企業の海外進出をサポートした歴史は称賛されるべきです。それでも42歳の私は、商社に悪役イメージを持っているのです。それはなぜか?(続く)

  • 大先生

    総合商社は日本独自の業態と言われているんですね。鎖国していた影響もあるとか。総合商社の要素は@商品取引(トレード)、A事業運営、B事業投資の3つ。元々は@の口銭による収益が大きかったものの、最近はA、Bの比率が大きい。昔はどこの総合商社も似ていたのが、最近は資源の三井、非資源の伊藤忠、両方の三菱というように特色がある。純利益では伊藤忠商事がトップだけど、三菱商事、三井物産の2社が優位か?とされています。総合商社について学べる良書でした。

  • トラッキー

    少し歴史の説明が長過ぎるかなと感じたけれど、商社に勤める者が読んでも、なるほどと納得するところも多々ある力作。世界に例を見ない総合商社という業態がなぜ日本で生まれたか、他国では真似できないかがよくわかった。最後の部分で、総合商社を生み出した特殊要素がほとんど消滅したいま、総合商社はどうなるかを論じているが、私は各社の個性が強まって、総合商社というカテゴリーがそのうち無くなるような気がする。

  • Mc6ρ助

    総合商社とは、トレード(商品取引)、事業運営、事業投資を各事業部門のなかで渾然一体化して運営する日本独自の事業形態。課題も一杯だが、著者によると、『 「自己変革のDNA」を受け継ぎ、困難に立ち向かう気質を失わないかぎり、総合商社の行方は未来に向かって開かれている。(p267)』

  • Keizy-soze

    日本だけに存在するビジネスモデル”総合商社”。 「なぜ存在するのか」「今後も存在するのか」「どこへ向かうのか」を考察している。途中の商社の歴史がやや長かったが、今後のビジネスモデルの姿についてはきづき、学ぶ点があった。 今後会社を変える選択肢があるとしたら、 この分野には興味がある。 ただ、メーカーのトレーディング、ハンドリング業務は 絶対したくない笑。

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