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安倍晴明の一千年 「晴明現象」を読む 法蔵館文庫

田中貴子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784831826510
ISBN 10 : 4831826510
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

スーパー陰陽師・安倍晴明。そのイメージはどのようにして生まれたのか。平安時代に一官人として生きた晴明が、中世の説話『今昔物語集』から、近世の「狐の子伝説」、歌舞伎、近・現代の伝奇小説、さらにマンガ・映画・アニメでは美貌の貴公子へと、時代と世相にあわせて刻々と変貌していく「晴明現象」を追い、人々が晴明に何を求め、何を託してきたのかを探る。

目次 : 少し長いプロローグ―「せーめーさん」詣で/ 第1章 それは『帝都物語』から始まった/ 第2章 院政期における「晴明現象」/ 第3章 近世初期の晴明―狐の母の物語/ 第4章 平安京は「四神相応の地」か/ 第5章 時代のなかの晴明/ 第6章 晴明の「敵役」たち/ 第7章 近代・現代文学における晴明イメージの変転

【著者紹介】
田中貴子著 : 1960年京都生まれ。広島大学大学院博士課程修了。甲南大学教授。専門は中世国文学、仏教説話(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • nishiyan

    2003年に講談社選書メチエから刊行された同書に適宜、注を改め、新たに「あとがきに代えて」が収録されて文庫化された本書。2000年代初頭のいわゆる「安倍晴明ブーム」の空気が感じられ、どこか懐かしさが感じられた。主題は安倍晴明がどのように受容されてきたかを論じている。興味深かったのは院政期、近世で描かれた安倍晴明像である。現代のような超人ではなく、院政期では彼を通して異なるものを覗きたいという恐れを含む好奇心が垣間見える点が面白い。近世では「葛の葉」のような母子悲譚に変化するのだから不思議である。良書。

  • さとちゃん

    父が安倍晴明にはまっているので手にした本書。「スーパー陰陽師安倍晴明」のイメージがどのようにして生まれてきたのか、時代と共にどのように変貌していったのかを記されたもの。研究者としてはごく当たり前の知識でも、一般人は気づいていないことも多いから、そのあたりにムズムズしたものをお持ちだっだんだろうな、と感じながら読みました。作り事は作り事と判断して楽しむ人ばかりではないですからね。学者と一般人の感覚乖離として、かつての「江戸仕草」ブームを思い出しました。

  • すいか

    中世の説話から、近世の浄瑠璃、歌舞伎、平成のエンタメまで、創作物における安倍晴明像の変遷と背景についての詳細な考察を期待したのに、いかに平成のエンタメ特に夢枕獏『陰陽師』における晴明像が実像からかけ離れたものであるか半分以上のP数を割いていて、かなり肩透かし。言われなくても、自分を含めて作品としての『陰陽師』を愛する人々はその程度のことは知識として知っていて、その上でフィクションとして物語を楽しんでいるので、全く大きなお世話としか言いようがない。→

  • 恵美

    三島由紀夫の花山院と、西澤渋彦の三つの髑髏は読みたい。フィクションにでてくる安倍晴明像は子孫や後の時代の要請で形成されたもの。史実では地味な役人で、華々しい活躍はなかった。

  • 於千代

    安倍晴明をめぐる受容史。わかったいたことだが、夢枕獏の影響が大きい。また、その元ネタとなる説話史料は加茂氏と土御門氏の勢力争いのようなものも見え隠れする。

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