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文化遺産はだれのものか トルコ・アナトリア諸文明の遺物をめぐる所有と保護

田中英資

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784861105487
ISBN 10 : 486110548X
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2017
Japan

Content Description

トロイ遺跡はギリシャのもの?トルコのもの?それとも人類共通の遺産?さまざまな時代と民族の遺物が重層的に残り、文化遺産の盗掘や返還の問題を抱えたトルコ。政府・研究者・メディア・コレクター・UNESCO等、遺物をめぐる国内外の主張から、“文化遺産”という概念を問い直す。

目次 : 序章 文化遺産をめぐるローカルとグローバル/ 第1章 2種類の「トルコ人」/ 第2章 トルコ人とトロイ人―文化遺産と国民国家の「国土」/ 第3章 「歴史はその場所でもっとも正しく理解される」―トルコにおける文化遺産の返還問題/ 第4章 自明の理としての「保護」/ 第5章 状況に応じた文化遺産の保護と破壊

【著者紹介】
田中英資 : 1975年生まれ。ケンブリッジ大学大学院社会人類学博士課程修了(PhD)。専門は社会人類学、文化遺産研究。2011年より福岡女学院大学人文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 崩紫サロメ

    古代遺跡や遺物などの文化遺産はその帰属を巡り、様々な論争を生んでいる。本書はアナトリア、つまり「トルコらしくない」にも関わらずトルコ共和国に属する地域の文化遺産のあり方を通して、国民意識形成やグローバルな関係について考察した博士論文である。「石はそこにあるからこそ重みがある」としてトルコ政府はオスマン帝国・トルコ共和国時代に流出した文化財の返還を求めているが、そこには国内外の様々な利害集団が関わっている関わっていると指摘。ダム建設で水没したゼウグマ遺跡の問題を通して保護と破壊の問題を考察する。

  • ぞだぐぁ

    トルコ政府の文化財保護・奪還方針を実例合わせて解説している本。文化財が元々あった土地と関連させるコンテクストは分かるのだが、人類の遺産と言う考えだと多くの人がアクセスしやすく保存技術が進展していることを考えると反論の余地も残る。

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