Books

日本の財政 中公新書

田中秀明

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121022288
ISBN 10 : 4121022289
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

GDPの2倍、1000兆円を超えた日本の借金。国家破綻をめぐる議論は絶えないが、借金は経済成長を期待して改革を先送りしてきた20年間の結果である。幾度となく財政再建を試みながら、なぜ失敗し続けるのか。成長戦略は重要だが、財政再建なしには少子高齢化は乗り切れない。本書は、特に予算制度に着目し、財政再建に成功・失敗した先進10ヵ国の事例を繙き、日本財政の根源的問題を指摘、再建の道筋を提示する。

目次 : 第1章 財政悪化の軌跡―危機を深めた二〇年/ 第2章 財政赤字の政治経済学―問題は政治家か制度か/ 第3章 先進国の財政再建―失敗した国、成功した国/ 第4章 日本財政が抱える病理―財政規律と予算制度/ 第5章 予算と政治―ガバナンスの強化/ 終章 日本財政の展望―三つの課題

【著者紹介】
田中秀明 : 1960年東京都生まれ。85年東京工業大学大学院修了後、同年大蔵省(現財務省)入省。91年ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス大学院修了。オーストラリア国立大学客員研究員、一橋大学経済研究所准教授、内閣府参事官などを経て、2012年より明治大学公共政策大学院教授。政策研究大学院大学博士。研究分野は、公共政策・財政・マネジメント、予算・会計制度、公務員制度、社会保障政策、高等教育政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • k5

    ちょっと間が空きましたが、マイブームとしての財政。OECD諸国と比較して、日本の財政の透明性が最低であることを指摘する「衝撃的な」表から、予算制度の矛盾を指摘する構成は納得性の高いものですが、それでも読んでいて些か退屈なのは、「借金を減らすには金を使わない」というのが通奏低音になっているからでしょうか。この人も財務省出身ですしね。もっともアクチュアルなのは、公務員制度改革に触れた部分で、昨今の検事長の問題や安倍政権の悪いところを予言(本書は13年の本)しているように思います。

  • ヤギ郎

    著者は元財務官僚。日本の財政赤字が拡大している現状を論じた上で、政治家と官僚の両側面から財政悪化の原因を分析する。ファイナンスにおける数値の処理に着目するのではなく、意思決定のプロセスに目を向けているところが本書の特色だろう。お財布を握っている人がお金の管理を自由にできないことが問題なのだろう。予算を組むときに、用途の審査や評価に本腰いれていないことも指摘できるだろう。今日では、企業が丁寧に財務評価をしているのだから、国も同じことをすればいいのではないだろうか。先進国の財政制度の国際比較も興味深い。

  • たらお

    財政再建を進めるためには、政治家、官僚、国民が現在の財政のいびつさに対する危機感を共有しなければならないことがよくわかる。国債を日本人が賄っていることから、外部要因としての危機感がなく、借金の歯止めが効いていない。日本の財政再建が一向に進まない原因について、この本では言及し、先進国の再建の例を挙げる。景気・増税に頼るだけでなく、支出削減(社会保障費移転や公務員人件費)に頼った財政再建のほうが、成功する例が多いとのこと。時限爆弾のような財政破たんに翻弄されないように政治や予算編成のありかたに関心をもつべき。

  • 井の中の蛙

    他国の事例もふまえながら、日本の財政問題について知ることができた。勉強になりました。

  • とある本棚

    結構面白かった。日本で財政再建が進まない理由を行政学や政治経済学の理論を用いつつ、多国間比較を通じて明らかにする。財政再建を進めるためにはまず政治のコミットメントを前提とし、中期財政フレームを導入したり、独立財政機関を設置したりする必要があると説く。個人的に面白かった箇所は、予算を精査する主計官も自分の分野が小さくなることには抵抗感があり、その結果相手の役人を押し切ってまで予算カットしようとする意識はない、とする描写。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items