イチからはじめる道徳教育

道徳教育の理論・歴史のみならず、現在の教育における諸問題から道徳教育を考える。キャリア教育や経済生活、いじめ、地域社会、宗教など身近で具体的な問題から道徳教育について考えることができるように編成。そのあとに道徳教育の理論や歴史を配し、具体的な諸問題を踏まえて道徳教育の知識的な体系化ができるように意図した。最後に実際の授業に役立つよう、学習指導案作成についての論考を配した。

目次 : １　道徳教育とは（「道徳科」の設置と道徳教育の指導法・評価/ 学習指導要領における「道徳教育」と「特別の教科　道徳」）/ ２　現在の道徳教育の課題と教材研究（経済倫理と道徳教育―キャリア教育とシティズンシップ教育/ いじめ問題と道徳教育/ 地域社会・郷土と道徳教育/ 宗教教育と道徳教育/ 福祉と道徳教育）/ ３　道徳教育の理論（伝統的倫理学と道徳/ 普遍的な倫理構想を求めて―ニーチェ以降の倫理学/ 日本の道徳思想/ 道徳教育の歴史）/ ４　学習指導案作成（小学校道徳科授業の一考察―教材開発と学習指導案作成を中心に/ 中学校の教材から）

【著者紹介】
田中潤一 : １９７７年京都市に生まれる。２００１年大阪大学文学部卒業。２００６年京都大学大学院教育学研究科博士後期課程研究指導認定退学。２０１０年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士（文学）。現在、大谷大学准教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）