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ミミのこと 他二篇 中公文庫

田中小実昌

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122076211
ISBN 10 : 4122076218
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan

Content Description

あの夜、ミミはどこからはいりこんできたんだろう――。
パンパン狩りから逃げてきた耳の不自由な女性との純愛「ミミのこと」。
戦災孤児を集めて暮らす「浪曲師朝日丸の話」。
米軍の研究所で働く男のある一日「自動巻時計の一日」。
戦後の混乱期を生きる人々を、鋭くも温かい筆致で描いた直木賞受賞作・候補作全三篇を初集成。〈解説〉滝口悠生

【著者紹介】
田中小実昌 : 1925年、東京生まれ。小説家・翻訳家。東京大学文学部哲学科中退。79年、「浪曲師朝日丸の話」「ミミのこと」で直木賞を、『ポロポロ』で谷崎潤一郎賞を受賞。2000年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • tsu55

    コミさんは、時々11pmなどに出てくる変なオジサンという程度の認識しかなくて、今回が初読み。 酒場で酔客の思い出話のような繰り言のような話を聞かされているような感じだけれど、それがなぜか嫌な感じではなくって、むしろ僕と波長が合っているのか、心地よい。 表題作の「ミミのこと」は見当違いかもしれないけれど、アダムとイヴを連想した 。

  • ちゃんぷる

    読書の秋もなんのその、まじで本読んでねぇ。そんな中とりあえず読み終えた一冊。んー、嫌いじゃあないけどなにを読んだのかはよくわからないな(笑)解説にあった通り飲み屋の与太話感はあるものの、私小説的なところもあるのか妙なリアリティがある。今後戦後の温度感をここまで書き切れる本って出てこないんだろうな。表題作は誰も幸せになれなかったけど、そうだろうなと思ってましたよ…。

  • でろり〜ん

    そですか、生誕100年。25年前に亡くなっているってことは享年75。ま、長生きの方ですよね。なにかヒントになるような実際の出来事もあったんでしょうけど、この作家はユニークさの距離が長いというのか、ズレ方が面白いですよね。3つ目のは、なんでしょう。ジェイムズ・ジョイスを意識したような部分もあったんでしょうか。哀愁、なんでしょうかね、この作家の特徴は。知らんけど。

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