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Seの悲鳴 Itエンジニアを食い物にする多重下請け構造の闇

田中宏明

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344948204
ISBN 10 : 4344948203
Format
Books
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

政府・自治体といった行政のIT化の遅れや、メガバンクのシステム障害、IT人材の不足など、わが国のIT分野における国際競争力の低下は深刻さを増しています。政府・民間によるIT産業への投資不足、大企業を筆頭にした保守的な企業文化など、原因は多岐にわたりますが、その一つに日本のIT業界に蔓延する「多重下請け構造」があります。
元請け企業が下請けに委託し、その下請けがさらに別の下請けに再委託するという構造によって、実際にシステムを構築する現場のSEはクライアントの要望を正確にくみ取れず、こちらからの技術的な提案もできません。さらに、開発現場への過度な要求・無理のある納期の押しつけなどが起きやすく、末端にいるSEの待遇の悪さや不当ともいえるほど低い給与水準の原因にもなっています。
メガバンクの海外支店や大手生命保険会社など、金融業界での経験を経て、独立系IT企業を父から引き継いだ著者は、こうしたIT業界の実情を知るにつれ、その歪(いびつ)な構造に愕然としたと言います。
そしてこの多重下請け構造が、IT人材が育ちにくく、イノベーションが起きづらい土壌を生み出し、日本のデジタル競争力を著しく低下させている原因の一つであると述べています。

本書では、業界のアウトサイダーであった著者の客観的な視点から多重下請け構造の問題点を明らかにし、現場のSEたちの声を通じて彼らが直面する不当な待遇を浮き彫りにします。さらに、国際的に戦えるITエンジニアが育つ土壌をどのように作っていくか、著者の考えをまとめています。
国際競争力が落ち続けている日本のIT業界の問題点を明らかにし、その下で苦しんでいる優秀なSEたちに新たな展望をもたらす一冊です。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • smatsu

    日本のIT業界はその営業形態によりいくつかの領域に分かれている。1つは何等かのSaaSを運営するいわゆる自社サ系、2つ目は企業のWebサイトの制作を請負ういわゆるWeb系、3つ目が大企業のシステム構築を多重下請けでこなすSI業界です。本書で扱っているのはこのSI業界で、日本のIT業の8割くらいの仕事がこれで回っているが、生産性も上がらずイノベーションも起こらない歪んだ業界構造になっている(世界でもこんなのは日本だけ)。このSI業界の異常さを改めて赤裸々に記載した内容です。著者は(続きはコメントへ記載

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