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警視庁地下割烹 取調室のカツ丼2 角川文庫

田中啓文

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041161937
ISBN 10 : 4041161932
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan

Content Description

警視庁の地下4階にあるという割烹料理点「警視兆」。そこに配属された花菱朝彦は、なぜか板前として働いていた。ある日、「落としの源さん」という刑事が、カツ丼で自白させる名人ということを聞くが‥‥。

【著者紹介】
田中啓文 : 1962年大阪府生まれ。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で星雲賞日本短編部門を、09年「渋い夢」で日本推理作家協会賞短編部門を、16年「怪獣ルクスビグラの足型を取った男」で星雲賞日本短編部門を受賞。時代、SF、伝奇など、さまざまなジャンルで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ちょろこ

    一応、警察小説の一冊。ドジ坊こと花菱朝彦もだいぶ警視庁割烹課の「警視兆」の板前捜査に慣れたもよう。第一話から落としの源さんのカツ丼で笑わせてもらって早くもお腹いっぱい。カツ丼=ゲロ(自白)ってたしかに昭和の典型的なパターン。昔の取り調べ室シーンがリアルに目に浮かび笑いの涙が止まらない。そしてそんなカツ丼がとある事件にひと役かうとは。第二話の張り込みシーンはまるでコント。なぜにあんぱんがベストなのか妙に納得。笑い、事件捜査、食、解決、じんわりな〆、そして嘘くさい豆知識も楽しめちゃう、これでも一応、警察小説。

  • 納間田 圭

    両手を合わせると…箸先をトンカツに向けた。断片の中で一番端を取るのかと思いきや…真ん中の一番大きなのを口に入れた。そして下にある飯を掘り起こした。味噌汁を口に含む…その時の晴れ晴れとした顔つき。たかだかカツ丼がこれほど人の心を動かすものなのか。二切れ目、三切れ目と食べ進む。そのスピードはまるで飢えているよう。男は飯を一粒残さず食べ終え…最後に取ってあったカツを口に放り込み味噌汁を飲んだ。そして黄色いタクアンでどんぶりの中を拭うようにして…それを食べると、また両手を合わせた。それから…男は静かに語りはじめた

  • タイ子

    シリーズ第2弾。警視庁の地下にある地下割烹「警視兆」。ささやき女将は警視正であり、調理人の花菱朝彦はれっきとした警視庁割烹課の刑事なのである。今回も奇妙な事件を追いかけて大いに笑わせていただきました。ある理由で退職した落としの源さんが取り調べで出すカツ丼を食べた被疑者は必ず自白するというジンクスが。どんなカツ丼?たかがカツ丼、されどカツ丼てことで。2作目は超有名なアニメ作家の家に潜入捜査をした朝彦。殺人事件解決のためにどんな試練が待ってるのか。今作もキャラの光る登場人物たち。カツ丼が食べたくなる読後。

  • タツ フカガワ

    “警視庁地下割烹”シリーズ2作目は中編2話を収録。取調室で口を閉ざす容疑者に“落としの源さん”の異名を持つ老刑事がカツ丼を差し出すと……。コテコテのコントのような場面からスタートするのが表題作。もう一つは子ども向けのアニメで絶大な人気を誇る作家の仕事場兼自宅に刑事部割烹課の花菱朝彦刑事が料理人として潜入。どちらも殺人事件という重大案件で、美味しそうな料理が事件解決の鍵となる展開は、前作よりも面白かった。

  • aquamarine

    警視庁の地下4階にある刑事部割烹課「警視兆」、花菱朝彦のシリーズ二冊目。今回は中編が二つだが、きちんと伏線を仕込んであるので事件の真相には意外と辿り着きやすい。ところどころに仕込まれたネタに何度もくすくす笑いながら楽しく読んだ。相変わらずの朝彦の空気を読まないところやドジぶりもいいし、フリーター・トリルもいい味で嬉しい。一話目は勿論カツ丼が食べたくなったし、二話目の絵本作家の話では、料理人の本領発揮でやっぱりお腹がすいた…。今夜は干物にしよう。

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