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忘却の船に流れは光

田中啓文

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150308889
ISBN 10 : 4150308888
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2007
Japan

Content Description

かつて世界は悪魔に滅ぼされた。主は五階層の閉鎖都市を創造し、聖なる「壁」によって悪魔の侵入を食いとめたという。それから幾星霜、都市を統べる「殿堂」の聖職者ブルーは、悪魔崇拝者の摘発後、世界の真理を探究する修学者ヘーゲルに出会い、「殿堂」の厳格な支配に疑問を持つ。それは、神と悪魔をめぐりブルーを嘲弄する、狂乱劇の始まりだった。やがて、すべてが昇華する地平に真実が顕現する―著者畢生のSF黙示録。

【著者紹介】
田中啓文 : 1962年、大阪府生まれ。神戸大学卒。1993年、長篇『凶の剣士』が集英社ファンタジーロマン大賞に佳作入選して作家デビュー。ヤングアダルトSFを経て一般文芸の世界に進出、SF・ホラー・ミステリなどジャンルを超えた活躍を続けている。2001年のSF短篇集『銀河帝国の弘法も筆の誤り』(ハヤカワ文庫JA)の表題作で星雲賞日本短編部門を受賞、1998年の伝奇ホラーSF『水霊 ミズチ』、2003年にハヤカワSFシリーズJコレクションにより刊行された『忘却の船に流れは光』で日本SF大賞にノミネート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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作風が独特なので、慣れない人は苦痛であろ...

投稿日:2013/08/20 (火)

作風が独特なので、慣れない人は苦痛であろう。私は苦痛であった。少なくともこの作風にどっぷり漬かりたいという気持ちはわかなかった。しかし明かされる世界の謎と最後のオチだけは拍手を送りたくなるほど見事であった。その点だけは高く評価できる。が、そのためだけに本書の作風に長々と付き合いたくはない。

emanon さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • けいちゃっぷ

    内容は読んでもらうしかありませんが、一つだけご注意申し上げるなら「食事しながら読まないこと」(笑)。

  • ネムル

    田中啓文版『神曲』とかどないやねん、とか思いつつ読んだが、まあ当然のように脱糞小説だった。新聞小説で毎度山場を出すかの勢いで、ページをめくると常に脱糞か血ドバ。あー、おもろ。だじゃれの少ないのだけが不満だったが、ラストには呆然阿呆オチに加え、しょーもないだじゃれがあったので非常に満足である。ちなみにこの本、便器に腰掛け読み終えた。糞をひりながらも、思わず笑ってしもうたよ。

  • ろびん

    目次からしてモチーフは神曲かな、と思いつつ読んだ事が無いのですよね……。オチは中々でした。

  • Bugsy Malone

    エロ、グロ、駄洒落。やっぱりこの人大好きです。

  • oyai

    以前読んだお勧め本シリーズwこちらこの作家さんの作品では、私的に一番面白かった作品。粉もん屋馬子や鍋奉行が好きな方にはオススメできませんwエログロ苦手な方もダメですね。で、おそらくはこの作品の最後の一文。これかきたくってこの小説を書いたんだと確信しています。グロいけどオススメ。

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