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植物のすさまじい生存競争 巧妙な仕組みと工夫で生き残る Sb新書

田中修

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784815603007
ISBN 10 : 4815603006
Format
Books
Release Date
July/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「植物」のイメージは「平和そう」「のんびり」「きれい」「おとなしい」「癒やされる」といったものかもしれません。しかし、その世界に一歩踏み込んでみれば、そこでは日夜、すさまじい生存競争が繰り広げられています。静かに暮らしているように見える植物たちは、自分が生き残り、子孫を残すために「知恵」をめぐらせ、考え抜かれた工夫を凝らしているのです。本書では、動きまわらずに生きる植物に秘められた「生き残るための力」を解説します。

目次 : 第1章 枯れ滅びないための戦い(「光」を手に入れる/ 「生育場所」を手に入れる/ 「水」や「養分」を手に入れる)/ 第2章 厳しい気候からからだを守る戦い(紫外線からからだを守る/ 「暑さ」「寒さ」からからだを守る)/ 第3章 「食べられる宿命」との戦い(食べにくい姿、食べられても平気な姿になる/ 「食べたい」と思わせない「武器」をもつ/ 食べにくる虫を「香り」で追い払う)/ 第4章 「虫」を誘うための戦い(花の「魅力」を競う/ 小さな花を「大きく見せる」テクニック/ 手段を問わず「形」や「色香」で誘う)/ 第5章 「生き残る」ための戦い(「タネ以外の方法」で増える/ 養分を土から得ずに生き残る/ 「変わった葉っぱ」で生き残る/ 「光合成」に頼らないで生き残る/ きれいな花を「咲かせずに」生き残る)

【著者紹介】
田中修 : 1947年、京都府生まれ。京都大学農学部卒業、京都大学農学研究科博士課程修了。その後、スミソニアン研究所博士研究員、甲南大学理工学部教授などを経て、甲南大学特別客員教授・名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Kentaro

    クズはマメ科の植物のため根粒菌がおり、空気中の窒素を吸収し、窒素肥料に変える力を持っている。植物の栄養素として、窒素、リン酸、カリウムがあるが、中でも窒素が自ら生成できるのは成長に優位に働く。 クズはその繁殖力から米国で堤防の決壊を防ぐための切り札として海を渡り、米国にはクズを食す動物であるヤギやウシ、マルカメムシなどの天敵がいないことにより、大繁殖した。せっかく強い生命力があり繁殖できるのだから人間の責任として、環境負荷をかけずに有効活用したいものだ。

  • こも 旧柏バカ一代

    クズの生態は本当に規格外。アメリカを侵食していたとは、、さらにセイダカワダチソウもな、、他の植物を生やさせない物質を出さなかったらしいけど。。今は周辺の草が抵抗性を持ったのか、セイダカワダチソウが他の草と紛れているよな?

  • nbhd

    植物にとって「花」は生殖器なのだから、褒めるなら「うわぁ、セクシー!」であるべき…と説かれている。ウムなるほどと、うなずいたのは確かなのだが…本を読んでるうちに、そもそも植物を擬人化して理解することがドダイ無理なことで、ほぼ不老不死の植物センパイに対するけっこうな失礼になるのでは、と思うようになった。セイタカアワダチソウは、シス・デヒドロマトリカリア・エステルというアレロパシー物質でまわりの草木を生えにくくするとか、擬人化、無理だし。ユクスキュルの「生物から見た世界」のような視点で、植物を愛でたいものだ。

  • tokkun1002

    2020年。研究を重ねて分かった植物の機能。生存競争の中で進化してきたからわかること。天敵がいないところへ移すと環境を破壊する。生存競争に勝ち抜く手段が人などの他の生物を打ち負かす武器となる。こんな研究の成果を読んで感心するよりも不安になる今の時代背景が嘆かわしい。

  • Melody_Nelson

    前にNHKで植物系の進化についての番組があったが、本書の内容はそんな感じで、わかりやすく説明されている(でも、私のように本当に無知な人向けかも)。個人的には知らないことが多かったので、実際に色んな植物を見てみたいなと思わせてくれた。タンポポの根っこが凄かったり、パイナップルを食べるとイガイガする感じも、そういうことか…と。動物もだが、植物も生存のための進化が激しいけれど、これほどにまで種(類)が多くなったのも不思議。

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