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学校に行かない子どもの社会史 不登校とフリースクールの源流

田中佑弥 (臨床教育学)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784766429954
ISBN 10 : 4766429958
Format
Books
Release Date
November/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

“学校ぎらい” “登校拒否” “不登校” ──「学校に行かない子ども」という問題は、どのように生まれたのか。そして学校に行かないことへの文部省の認識が、個人の「性格的なもの」から「誰にも起こりうるもの」へと大きく転換していった過程はどのようなものだったのか。多様な人びとの「声」から再構成する。

・行政による不登校生支援が始まった1990年代初頭までの認識や対応の変容を精緻に検証。
・「学校に行かない子ども」への、社会からのまなざしの変遷を探る。
・毎年過去最多を更新し続ける不登校問題を考えるうえで、議論の基礎となる研究。

【著者紹介】
田中佑弥 : 頌栄短期大学教員。1982年生まれ。大阪市出身。神戸大学大学院総合人間科学研究科博士前期課程修了、修士(学術)。武庫川女子大学大学院臨床教育学研究科博士後期課程修了、博士(臨床教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • katoyann

    「学校に行かない子どもに関する認識と対応の変容過程」を分析した教育学の博士論文。一次資料の収集という観点から読むと出色の出来と言える。ポイントは、精神医学における不登校の解釈の変遷と、フリースクールによる当事者運動の社会的影響力の考察にある。専門家による分類が当事者の権利を抑圧する機能を持つことを見抜いた点で、素晴らしい業績の一つが生まれたと言える。ただ、牽強付会と思われる記述があり、ある学術的トレンドや党派性に無理に解釈を合わせようとしているように思われる文章もあった(例えば162ページ)。

  • 安藤 未空

    「学校に行かない子ども」が行政分野以外でどのように認識されてきたのか、1960年代から90年代までの状況を概観している。 「学校に行かない子ども」をどう理解するかということは、医療分野・保護者の間で手探りで認識が形成されてきた様子がよくわかる内容だった。ただ、現状もこの混乱が収束したわけではなく、混乱の延長線上にあるように感じる。そのようななか、教育機会確保法が一つのポイントとなるものであることは想像に難くない。現実を見ること大事だが「何のための義務教育か」という視点を持つことも重要だと感じる。

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